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(オーストラリア、パース)
8カ国によって争われる第19回ホップマンカップ(賞金総額100万ドル、ITF)が30日に開幕した。初日、ロシア対オーストラリア、アメリカ対フランスの試合が行われ、オーストラリアとフランスがそれぞれ勝利し幸先の良いスタートを切った。
世界6位のN・ペトロワ(ロシア)、世界22位のD・ツルスノフ(ロシア)という強豪を有する第1シードのロシアに対し、A・モリック(オーストラリア)とM・フィリプーシス(オーストラリア)という復帰に燃えるベテラン二人を揃えた地元オーストラリアの試合は、大方の予想に反し、オーストラリアが2-1でロシアを撃破して見せた。元世界8位のモリックは、「今日の勝利で、私にとっての新たな選手生活が始まったと感じているの。第2セットを落としたことについては、自分自身に怒りすら覚えたけれど、ナディア(ペトロワ)くらいの選手であれば、当然反撃してくることを予想しておくべきだったわね。最後は勝利で試合を決めることが出来てとても誇りに思うわ。」とコメント。またアガシのいるラスベガスでトレーニングを積んできたフィリプーシスも、「特に興奮しているわけではないけど、とても良い内容の試合だったと思う。最高のスタートが切れたよ。今の僕はプレーの基礎が出来ていると思う。重要なのはそれをいかに維持し向上させていくかってことだね。」と、笑顔で話していた。試合は、モリックがペトロワを6-2, 2-6, 6-2で、フィリプーシスがツルスノフを6-4, 7-6(7-0)で下し勝利を決めた。また最終ダブルスでは、ロシアが意地を見せ、オーストラリアに7-6(8-6), 6-1で勝利した。
ディフェンディング・チャンピオンのアメリカは、V・ウィリアムズ(アメリカ)に代わりA・ハークルロード(アメリカ)とM・フィッシュ(アメリカ)というチーム編成で登場。一方ドイツの代役として参戦することになったフランスは、T・ゴロバン(フランス)とJ・エーネル(フランス)という布陣で臨んだ。第1試合では、ゴロバンがハークルロードが6-3, 4-6, 6-2で、そしてエーネルも元世界17位のフィッシュを7-5, 4-6, 7-6(7-3)で下し勝利を決めた(フランスは最終ダブルスを棄権)。見事接戦をものにしたゴロバンは、「今朝あまり練習が出来なかったから、少しきつかったけど、第3セットでは集中力を取り戻せてよかった。」と試合を振り返っていた。またフィッシュとの激戦を制した26歳のエーネルも、「出場するのも想定外だったし、勝てるなんて思っていなかったから、本当に大きな1勝だよ。」と笑顔で話していた。
オーストラリアの名選手、ハリー・ホップマンの名が冠されたホップマン・カップは、各国男女1名ずつがペアになり、シングルス2試合、ミックスダブルス1試合で勝負する。大会2日目には、チェコ対インド戦、スペイン対クロアチア戦が行われる。
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