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ウィンブルドン男子シングルス準決勝の第2試合、20歳のR・ナダル(スペイン)対21歳のM・バグダティス(キプロス)の一戦は、全仏覇者ナダルの勝利に終わった。試合前は、バグダディス有利との声も聞かれたが、終わってみれば6-1,7-5, 6-3、ナダルの完勝だった。
この試合を観戦していたJ・マッケンロー(アメリカ)氏は、「第3セット後半、ナダルは完全にゾーンに入った状態で、ボールが良く見えていて、ラケットに当たりさえすれば全てエースになってしまうといった感じだった。バグダディスは出来ることの全てを出してナダルに挑んでいったが通用しなかった。」と、試合を分析していた。
またナダルの強さについて、「ナダルはアガシが芝でとるのと全く同じ戦術を今回は見せている。クレーではベースラインのはるか後ろに構えてじっくり戦うのに、芝ではベースラインの中に入ってボールをさばいている。こうすることで、たとえリターンゲームであっても、最初のショットから角度をつけてどんどん相手を走らせることが出来るんだ。結局ナダルが速いテンポでボールを前後左右に散らしてくるから、殆どの選手は第3セットくらいにはガス欠状態になって足が止まってしまい、最後はナダルの餌食になるんだ。全く末恐ろしい選手だね。彼がどこまで伸びるか想像もつかないよ。」と語り、手放しでナダルを称賛していた。
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