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(イギリス、ウィンブルドン)
ウィンブルドン大会9日目の今日は、男子シングルス準々決勝4試合が行われる。センターコートの第1試合には、大会3連覇中の王者R・フェデラー(スイス)が登場し、クロアチアの若きエースM・アンチッチ(クロアチア)を迎え撃つ。その他R・ナダル(スペイン)、L・ヒューイット(オーストラリア)らも登場する。
芝コート45連勝中で、P・サンプラス(アメリカ)以来となるウィンブルドン4連覇まであと3勝と迫っている王者フェデラーだが、今日のアンチッチ戦はこれまでで最も厳しい試合になると思われる。アンチッチは、2003年にベスト4まで勝ち進み、ウィンブルドン前哨戦でも2連覇を達成するなどまさに飛ぶ鳥を落とす勢い。一度波に乗ると手が付けられないタイプなだけに、王者といえども油断は大敵だ。両者のこれまでの対戦成績は3勝1敗とフェデラーがリードしているが、フェデラーに芝コートで最後に黒星をつけたのもアンチッチという因縁もあるだけに、波乱が起きる可能性もないとはいえない。
フェデラーとアンチッチの勝者に挑むことになるのが、R・シュティエパネック(チェコ共和国)とダブルス巧者J・ビョークマン(スウェーデン)の試合の勝者。シュティエパネックはM・ヒンギス(スイス)のボーイフレンドとして世間の注目を浴びているが、これまでウィンブルドンでは殆ど実績を上げられておらず、今回が初のベスト8入りとなっている。一方のビョークマンは、かつて世界4位まで登り詰めた強豪で、今大会ではシングルスだけでなく、ダブルスとミックスダブルスでも勝ち残っている。両者の過去の対戦成績は3戦0敗でビョークマンがリードしている。
また、先の全仏覇者で今大会第2シードのナダルは、ベスト4進出をかけJ・ニエミネン(フィンランド)と対戦する。両者はこれまでクレーコートで2度対戦し、ともにナダルが勝利している。日を追うごとに芝でも進化を続けるナダルがどこまで勝ち進めるかに注目が集まる。
元王者ヒューイットは、全豪オープンで決勝まで進み一躍シンデレラ・ボーイとなったM・バグダティス(キプロス)との戦いに挑む。今回が初顔合わせとなる両者だが、ともに素早いフットワークからのカウンターを武器としており、早い展開で試合が進んでいくと予想される。経験で勝るヒューイットが一歩リードしているが接戦が予想される。
その他、女子ジュニア・シングルス3回戦に第7シードの森田 あゆみが登場する。森田はベスト8入りをかけてオーストリアのニコラ・ホフマノバと対戦する。
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