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「アンディ対決」を再び制した新星マレー |
画像提供: Getty/AFLO |
ウィンブルドン6日目は、A・アガシ(アメリカ)のウィンブルドン最後の試合が行われた他にも、いろいろなドラマが生まれた。
一昨年、昨年と準優勝だった第3シードのA・ロディック(アメリカ)は、地元ファンの声援を受けるA・マレー(イングランド)とセンターコートで対戦したが、6-7 (4-7), 4-6, 4-6のストレートで敗れ、今年は1週目で大会を去った。
長らく調子が上がりきらずに悩むロディックは、「初日よりはリターンはよかったけど、何か調子が悪いんだ。ショットに切れ味がなく、今それを追及しているところだ。諦めるのは自分らしくないから、着実に練習を重ねていくつもりさ。自分を信じなくてはいけないし、近々何かよいことが起こるといいなと思っている。」と語った。
一方勝ったマレーは、「今日はすばらしいプレーができた。勝てるとは思ってなかったけど、いいサーブが決まればわずかなチャンスはあるとは思っていた。勝ててとてもうれしいし、さらにストレートで勝てたのは格別だね。」と喜びを語った。
マレーは2月のサンジョゼの大会で優勝したときにもロディックを倒しており、これでロディックには2勝0敗となった。マレーは月曜日の4回戦で、ベスト8入りを賭けて第18シードのM・バグダティス(キプロス)と初めて顔を合わせる。バグダティスはこの日S・グロージャン(フランス)を4-6, 6-4, 6-4, 6-1で下して4回戦進出を決めている。
第5シードで、今大会でも活躍を期待されていたI・リュビチッチ(クロアチア)も、この日第27シードのD・ツルスノフ(ロシア)との対戦で敗れて姿を消すことになった。2セット先取でリードしたリュビチッチだが、第3セットで急にリズムを崩すと、7-5, 6-4, 1-6, 6-7(6-8) 2-6と逆転負けを喫した。ツルスノフは次にJ・ニエミネン(フィンランド)と対戦予定となっている。
2004年にベスト4まで進み、2002年には芝のコートでR・フェデラー(スイス)を下した最後の選手である第7シードのM・アンチッチ(クロアチア)は、ノーシードから勝ちあがったS・ワウリンカ(スイス)と対戦、7-6 (7-5), 6-7 (5-7), 6-1, 6-3で下してベスト16進出を決めた。この試合は金曜日にセットカウント1-1となった時点で日没延長となっていて、そこからの再開だった。アンチッチは順調に勝ち上がれば、準々決勝で王者フェデラーと対戦する。
2回戦でリー・ヒュンタク(韓国)にフルセットの試合を強いられた第6シードのL・ヒューイット(オーストラリア)は、第26シードのO・ロクス(ベルギー)と対戦し6-1, 6-4, 6-4で一蹴、見事4回戦進出を決めた。ヒューイットは今大会の2002年に優勝、昨年はベスト4に進出している。ヒューイットは、「今日は特に暑かったから、ばてずに勝ててよかった。(2回戦のように)フルセットになっていたらもっと消耗していたと思う。2回戦をなんとか切り抜けて、3回戦でこのようにストレート勝ちできてよかったけど、まだまだやるべきことはたくさんある。」と気を引き締めた。
これにより、上位シード8人中ベスト16に残ったのは、第1シードR・フェデラー、第2シードR・ナダル(スペイン)、第6シードのヒューイットと第7シードのアンチッチの4人のみとなった。
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