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パートナーのマサがスマッシュをたたきつけて勝利が決まると、錦織はラケットを放り出し、マサと抱き合った。４大大会ジュニアの日本男子選手で、単複を通じて初の頂点。「すごくうれしい」と声を弾ませた。
第１セットはロシアのペアに圧倒され「相手のペースでやられた」。だが強打に食らい付くうちにリズムを取り戻し、錦織の最大の武器、フォアショットに勢いが出てきた。粗削りだが、パワーにあふれたペアが続く２セットを連取。逆転勝ちに「メンタルが強くなった。それが一番」と胸を張った。
島根県出身で、米フロリダ州のアカデミーでテニスに打ち込む１６歳。シングルスでは、全豪オープンに続いて準々決勝まで進み、攻撃的なショットで強い印象を残した。「次はシングルスでも優勝を目指したい」。試合後は、翌日に男子決勝を控えたナダル（スペイン）の練習相手という大事な役割も果たした。さらなる飛躍の気配でいっぱいだ。（共同）
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