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7月に31歳になる女子テニスの日本のエース、杉山愛(ワコール)が乗り切れない。全仏オープンのシングルス2回戦で敗退し「テニスは楽しいけど、勝ち切れないのが悔しい」と首を振った。
パワー全盛の時代を生き残るため、従来より早いタイミングでボールをたたいて、テンポ良く攻めるスタイルを目指している。今季序盤は不調だったが、2月から3月にかけて行われたドーハでの大会で準決勝に進出。春のハードコートのシーズンで調子を上げてきた。だが、クレーでは全仏を含めて1勝しかできず、芝のウィンブルドン選手権で巻き返しを図る。
昨年は一時、引退を決意。今も引き際について考えることはあるという。「楽しくツアーを回れているうちはやめる必要はない。これが天職だと思う。ただ、いつけがをするかは分からないし、悔いがないように過ごしていきたい」
4大大会のシングルス出場は今回が49度目。沢松奈生子の34を引き離し「日本記録」を更新中だ。「50回はいきたい」と笑う杉山は「頭に描いているテニスが体で表現できるようになるのが今の目標。そうすれば勝ち星もランキングもついてくる」と、もうひと花咲かせるつもりだ。(共同)
(了)
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