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(フランス、パリ)
全仏オープンは3日目の30日、シングルス1回戦が行われた。
これまで主要選手がほとんど順当に勝ち上がる中、第3シードのN・ペトロワ(ロシア)は最初で最大の番狂わせに見舞われた。今季絶好調で優勝候補の一角にいたペトロワを倒す金星をあげたのは森上 亜希子で、6-2, 6-2の圧勝で見事試合を制した。
金星をあげた森上は、「思いのほか冷静にプレーできた。今日はショットの選択もうまく行った。これまでナディア(ペトロワ)にはクレーで負け続けていたが、自分の調子がここに来てあがっていたので今日は勝ちに行った。ローマの大会でキム(K・クレイステルス(ベルギー))と対戦したことが非常に良い経験となって生きている。今は勝てたことで嬉しい気持ちでいっぱいだが、この勝利に満足することなくもっと上を目指して行きたいと思う。」と笑顔で話していた。
ペトロワは今季、この大会まではクレーでは15勝負け無しの成績を誇り、3大会連続優勝まで上げていた。全仏オープンは2003年と2005年にベスト4入りして相性の良い大会であることに加え、これまでの勢いもあって、初のグランドスラム優勝を上げるのではないかとも、目されていた。しかし、この試合ではわずか7本のウィナーに対し、25本ものエラーを記録する不安定ぶりだった。これで両者の対戦成績はペトロワの3勝2敗となった。
ペトロワは、先週の土曜日の練習中に左足の付け根を痛めており、それがプレーに大きく影響してしまったと言う。「足の上の方、付け根にかなり近いところで、足を前へ運ぶ時に必要な筋肉を痛めてしまった。左足がいつものような感覚がなくなってしまって、右足と同じ速さで動かすことができなかった。だから、あんなに動きが遅かったし、なかなか怪我のことが頭から離れなかったから、ゲームに集中できなかった。とても期待していたのに、本当に残念。」と、怪我が連鎖的に悪影響したことを語った。しかし「彼女(森上)はこれまでで最高のプレーを展開した。怪我を理由に負けたとは言いたくない。」とも語り、勝者を称えていた。
森上は2回戦でS・ペリー(アメリカ)と対戦する。ペリーは同じ日本人の浅越 しのぶを6-3, 6-1で退けて2回戦進出している。
その他、2連覇を狙う第5シードのJ・エナン(ベルギー)=アルデンヌ、この春から3年のブランクを乗り越えツアーに戻ってきた第12シードのM・ヒンギス(スイス)などが試合を行った。
エナン=アルデンヌはこの日、M・アニ(エストニア)を6-3, 6-0で一蹴した。これまで獲得した4度のグランド・スラム・タイトルのうち、2度がここローランギャロスで飾っており、これでこの大会の成績も22勝4敗としている。これまで5回のグランドスラムで優勝を飾っているヒンギスは、アメリカのベテラン、L・レイモンド(アメリカ)を6-2, 6-2と寄せ付けず、勝利を物にした。3年のブランクから復帰した彼女は、2度準優勝経験のある今大会だが、未だタイトルは手に入れていないため、悲願のタイトル獲得に期待がかかっている。「今日の試合では、自分の出来がどうだったか、正直わからないわね。レイモンド相手に6-2, 6-2というのは、必ずしも彼女が本調子ではなかった可能性もあるから。大会で試合を重ねていくうちに本当の調子の良し悪しがわかるものよ。」と、初戦は完勝ながらこれから立ち向かう強豪の前に気を引き締めていた。
その他シード勢では、第10シードのA・ミスキナ(ロシア)、第13シードのA・グローネフェルド(ドイツ)、第15シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)、第19シードのA・イヴァノビッチ、第20シードのM・キリレンコ(ロシア)、第26シードのA・メディーナ=ガリゲス、第31シードのS・ペア(イスラエル)ー、第32シードのG・ドゥルコ(アルゼンチン)らが、順当に2回戦進出を決めた。しかし、第23シードのT・ゴロバン(フランス)は鄭潔(中国)に3-6, 6-7(5-7)、第30シードのK・クーカロバがT・ガルビン(イタリア)に6-2, 4-6, 1-6で、それぞれ敗れている。
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