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(フランス、パリ)
いよいよ明日に開幕が迫った全仏オープンだが、男女第1シードのR・フェデラー(スイス)とA・モレスモ(フランス)が早速初日に登場する。
ここ最近のグランドスラムで3連勝、また11のグランドスラムのうち7勝を挙げているフェデラーは、初戦でD・ハートフィールド(アルゼンチン)と対戦する。当初は地元出身のA・クレマン(フランス)がフェデラーと初戦で対戦する予定だったが、クレマンが左足太腿の故障により急遽欠場を表明したため、代役としてハートフィールドが出場することとなった。
フェデラーは未だ全仏のタイトルがなく、昨年も準決勝でR・ナダル(スペイン)の前に敗れている。フェデラーは今季38勝3敗だがこの3敗はすべてナダルに敗れたもので、2週間前のローマの大会でも2つのマッチポイントが握りながら逆転でナダルに敗れている。
フェデラーは順当に勝ちあがれば、4回戦で第13シードのN・キーファー(ドイツ)と、準々決勝で第7シードのT・ロブレド(スペイン)か第12シードのM・アンチッチ(クロアチア)と、準決勝で第3シードのD・ナルバンディアン(アルゼンチン)か第6シードのN・ダビデンコ(ロシア)と対戦する見込み。ナルバンディアンは日曜日の1回戦でS・ワウリンカ(スイス)と対戦する。
クレー王者のナダルは、現在クレーコートで53連勝中であり、1977年にG・ビラス(アルゼンチン)が打ちたてた大記録に並んでいる。全仏オープンの1回戦ではR・ソデルリング(スウェーデン)と対戦予定だが、この試合に勝てば連勝記録の更新となる。
ナダルのドローは準々決勝まで特に目立った強豪がおらず、フェデラーに比べるとかなり楽なドローになった。準々決勝で過去に2敗を喫している第8シードのJ・ブレーク(アメリカ)か、第9シードのF・ゴンサレス(チリ)と対戦するところが唯一の障害。それを乗り越え順当に行けば準決勝では第4シードのI・リュビチッチ(クロアチア)と対戦する見込み。
一方女子部門は、第1シードが世界1位のモレスモだが、地元開催なるこの大会で、これまで一度も準々決勝以上に進んだがことがなく相性は決して良くない。モレスモは、明日の1回戦でM・ショーネシー(アメリカ)と対戦する。順当に行けばモレスモは4回戦で前哨戦を制し勢いに乗る第16シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)と、準々決勝では第7シードのP・シュニーダー(スイス)か第11シードのV・ウィリアムズ(アメリカ)と、準決勝ではM・シャラポワ(ロシア)か第8シードのS・クズネツォワ(ロシア)と対戦する見込みだ。そのシャラポワは日曜日の1回戦でM・ワシントン(アメリカ)と対戦する。
ドローの下の山はより混沌としている。昨年の覇者で第5シードのJ・エナン(ベルギー)=アルデンヌが、4回戦で2004年の覇者で第10シードのA・ミスキナ(ロシア)と対戦する見込み。この試合の勝者は今度は強豪で第3シードのN・ペトロワ(ロシア)と対戦する。ペトロワは未だグランドスラム・タイトルがないが、今季すでに4勝を挙げており、クレーでは15勝0敗と圧倒的な勝率をあげている。
第2シードのK・クレイステルス(ベルギー)は、準々決勝でE・デメンティエワ(ロシア)か第12シードのM・ヒンギス(スイス)と対戦予定する。ヒンギスは今大会過去2度準優勝しており今回は悲願の優勝を狙っている。
2000年に優勝し、昨年も準優勝のM・ピアース(フランス)は、長引く足の故障で残念な欠場となっている。
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