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その昔、アメリカ勢はクレーでも強かったとどれだけの人が知っているだろうか。A・アガシ(アメリカ)、M・チャン(アメリカ)、J・クーリア(アメリカ)がクレー大会の最高峰である全仏オープンで優勝を果たし、T・マーチン(アメリカ)がイタリア・マスターズ大会(今年はナダルがフェデラーをフルセット末に破り優勝している)を制したことなど、今のアメリカ勢の弱小振りからはとても想像できないだろう。
今日、アメリカ勢がクレーで勝てないことを『環境』のせいにする人がいるが、チャンやクーリア、マーチンなど皆ハードコートで育った選手であったことを忘れてはいないだろうか。グランドスラム制覇を果たしたロディックは、デビュー以来、一度もクレーのメジャーで優勝できずにいるし、ブレークにいたっては上位進出すらできないでいる。
アメリカの生んだ名選手で現在M・フィッシュ(アメリカ)のコーチを務めるマーチンは、アメリカ人が勝てないのはクレーでのプレーに自信を喪失しているせいだと言う。「(アメリカ勢が)勝てない理由はいくつかあると思うよ。まず90年代のアメリカ人選手(アガシ、サンプラス、チャン、クーリア)のほうが今よりもレベルが高かったと思う。でも理由はそれだけじゃない。選手は欧州に勝つつもりで乗り込んで行ってると口では言ってるけど、もし本当にそうならこんな惨めな結果を残すわけない。結局は勝つということへの自信が喪失してしまっているのさ。」
さらにマーチンは、「いくつかのクレーの大会でウォームアップしたくらいでクレーで勝てるなんて思わないほうが良い。クレーで勝つためには、今よりももっと真剣に腰をすえて取り組む必要があるね。たとえば、アグレッシブにプレーするのは大事だし素晴らしいことだけれど、それと同じくらい忍耐強くプレーすることがクレーでは求められるんだ。サービスして3本目でエースを狙いに行くようなハードコートのやり方ではクレーでは絶対に勝てない。ラリーを続けて20本目にようやくやってくるかもしれないチャンスボールを待てないと駄目なんだよ。」と続けた。
また、今月末の全仏オープンでトップ10シードで出場する予定のロディックとブレークについて聞いたところ、「ロディックにしろブレークにしろ、奇跡でも起きない限り彼らが上位に進出することは有り得ないね。ロディックが全仏オープンで良いプレーをしたことなどこれまで一度もないし、ブレークにいたっては5セットマッチを制したこともない。マラソンマッチを制する力がなければ、クレーで勝つことなど出来ないのさ。」と話していた。
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