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週末のデビス・カップ1回戦では、なんとかアメリカの勝利をつなぎとめたA・ロディック(アメリカ)は、兄であるジョン・ロディックを新たなコーチとして選んだことを公表した。
プロ転向した当初はタリク・べナビルズについた後、ブラッド・ギルバートのもとで初のメジャータイトルを2003年USオープンで獲得し、同年には世界ランキング1位にも輝いた。しかし、その後のR・フェデラー(スイス)の台頭が、L・ヒューイット(オーストラリア)と同様に大きな障害となり、結果18ヶ月続いたギルバートとの関係も破綻し、ディーン・ゴールドファインに師事を仰ぐこととなった。
その時、ギルバートは「彼の決断が正しいものかどうかは、1年、2年たってからわかること。彼にはまだまだ改善点があり、私にはそのサポートをできると思っていたのに、残念だ。」と解任された心境を語っていた。
その予見が正しかったのか、ゴールドファイン時代のロディックは、あまりぱっとした成績を残せなかった。その間5度優勝してはいるものの、メジャー大会やマスター大会でのものではなく、先月の全豪オープン4回戦で新星M・バグダティス(キプロス)に敗れたことで、コーチを代える決定を下したとのこと。
新たにロディックをコーチすることとなった兄ジョンは、ジョージア大学でテニスコーチをし、サン・アントニオでテニス・アカデミーを主宰している。必ずしも自らが世界トップレベルのプレーヤーでなくても優秀なコーチとして活躍している例も多いが、兄弟のきずなと理解だけでどれだけ効果を発揮できるのだろうか?ロディックには、元ウィンブルドン・チャンピオンのM・シュティヒ(ドイツ)や2度のUSオープン優勝を誇るP・ラフター(オーストラリア)などもコーチとしてサポートしたいとのオファーもあっての新人事だけに、注目が集まる。
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