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4年ぶりの東レPPOで、圧勝で初戦を飾ったヒンギス |
画像提供:Getty/AFLO |
(日本、東京)
東レ・パンパシフィック・オープン2日目の1回戦に、過去4度の優勝を誇るM・ヒンギス(スイス)が登場し、予選上がりのチョ・ユン=ジュング(韓国)に全く付け入る隙を与えず、なんと12ゲーム連取、6-0, 6-0で完勝し、順当に2回戦へ駒を進めた。2回戦では、第3シードN・デシー(フランス)と対戦する。
圧勝で初戦突破を決めたヒンギスは、「ここ(東京)でプレーするのが大好きなの。私にとって良い思い出がたくさんあるから。今日はとても良いプレーが出来たわ」と語っていた。
度重なる怪我が原因で2002年に現役を退いたヒンギスだが、今年1月に「テニスへの情熱が捨てきれない」との理由でツアー復帰を決めた。世界中が注目する中、全豪オープンではシングルスでベスト8、ミックスダブルスで優勝と、いきなり好成績を出し、今でも十分世界トップ選手と戦えるレベルにあることを証明して見せた。「全豪オープンでは自信がついたわ。その成果が今日の試合にも表れていたと思う。今はプレーのたびに上達している実感があるの。」と、自身のプレーを分析し、引退に追い込まれた怪我についても、「この調子なら大丈夫だと思う。今は痛みも全くないわ。」と語り、体調の良さをアピールしていた。
また、この日は地元開催で活躍が期待された日本勢3人登場したが、全員1回戦で姿を消している。
まず1回戦に登場した中村 藍子(日本)は、全豪オープンでベスト16に入ったS・ストザー(オーストラリア)に1-6, 3-6のストレートで敗れ、昨年同大会ベスト4の浅越 しのぶ(日本)も、第7シードのE・リホフツェーワ(ロシア)に3-6, 2-6のストレートで屈している。また、昨日K・ペシュキ(チェコ共和国)を破り初戦突破を決めた小畑 沙織(日本)も、2回戦で第5シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)に4-6, 4-6で惜敗した。これでシングルスに出場していた日本人全員が敗退した。
その他の試合では、第2シードのE・デメンティエワ(ロシア)がK・シュレボトニック(スロベニア)を2-6,6-1, 7-5の逆転で、L・レイモンド(アメリカ)がM・トゥ(アメリカ)を6-2, 6-3で、K・クーカロバ(チェコ共和国)が鄭潔(中国)を7-5, 7-6(2)で、それぞれ退けて2回戦に駒を進めた。
明日行われる2回戦では、第1シードのM・シャラポワ(ロシア)が登場し、レイモンドと対戦する予定。
(2006年2月1日)