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新鋭イバノビッチにストレートで敗れた杉山 |
画像提供:getty/AFLO |
(日本、東京)
31日、東レ・パンパシフィック・オープン1回戦が行われ、N・バイディソバ(チェコ共和国) 、D・ハンチュコバ(スロバキア)、M・キリレンコ(ロシア) といったシード勢が順当に勝ち上がり2回戦進出を決めた。日本期待の杉山 愛(日本)は、第8シードのA・イバノビッチ(セルビア・モンテネグロ)に、3-6, 0-6と良いところなく敗れ、上位進出を期待し来場したファンからはため息が漏れていた。
この日の杉山は序盤から動きが鈍く、サービスに精彩を欠きダブルフォルトを5つも犯すなど完全に自滅してしまう。試合後、「きょうは自滅。サーブは入らないし、自分のリズムもつかめなかった。」と杉山自身振り返っていたように、18歳のイバノビッチの攻撃の前に終始守勢に回り、攻撃しようとするとミスが出るという悪循環に陥っていた。また「練習と試合のギャップがありすぎる」と語るなど、実戦でなかなか結果がついてきていないことに不満を募らせていた。
一方、第6シードのハンチュコバは、球足の早いコートに順応するのに時間がかかり、J・ヤンコビッチ(セルビア・モンテネグロ)相手にファーストセットを2-6で落とす苦しい展開となるが、第2セット以降は自力の差を見せつけ、6-4, 6-4で2セットを連取し、2回戦へ駒を進めた。試合後ハンチュコバは、「今日はチャンスが来るまで、ずっと我慢のプレーだったわ。でも、決して弱気にならず、自分のショットを信じてアグレッシブに行くことだけは心がけたわ。」と語っていた。
その他の試合では、 地元期待の藤原 里華(日本)が第5シードのバイディソバに挑んだが、健闘むなしく3-6, 1-6のストレートで完敗。小畑 沙織(日本)は、K・ペシュキ(チェコ共和国)を6-2, 6-1のストレートで下し、見事2回戦進出を決めている。小畑は大会2日目にバイディソバと顔を合わせる。
主な試合結果は以下の通り。
N・バイディソバ(チェコ共和国) (5) ○-× 藤原 里華(日本), 6-3, 6-1
D・ハンチュコバ(スロバキア) (6) ○-× J・ヤンコビッチ(セルビア・モンテネグロ), 2-6, 6-4, 6-4
A・イバノビッチ(セルビア・モンテネグロ) (8) ○-× 杉山 愛(日本), 6-3, 6-0
K・シュレボトニック(スロベニア) ○-× J・クレイバス(アメリカ), 7-6 (8-6), 6-3
M・キリレンコ(ロシア) ○-× M・サンタンジェロ(イタリア), 6-4, 6-4
小畑 沙織(日本) ○-× K・ペシュキ(チェコ共和国), 6-2, 6-1
M・バルトリ(フランス) ○-× T・ゴロバン(フランス), 6-3, 6-0
(2006年1月31日)