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バイディソバがゴロバンを下し、ツアー4勝目

左:ニコレ・バイディソバ 右:タティアナ・ゴロバン
優勝したバイディソバと、惜しくも棄権のゴロバン
画像提供:tennis365.net

(東京、有明)

AIGオープン大会7日目、雨天のため有明コロシアムの屋根を閉めて行われた女子シングルス決勝は、先週の韓国オープンに続き2週連続優勝を狙うN・バイディソバ(チェコ共和国)とツアー初優勝を目指すT・ゴロバン(フランス)との対戦となった。試合は、序盤から激しいラリーの応酬で、大接戦となったが、足を負傷したゴロバンが第2セット途中で棄権したため、7-6(7-4), 3-2でバイディソバが勝利し、AIGオープン初優勝で自身ツアー4勝目を決めた。

第2シードのバイディソバと第3シードのゴロバンの試合は非常にしまった内容の好試合となった。 ともに10代だが、両者のプレースタイルはまったく異なる。強烈なサーブとストロークの強打が武器のバイディソバに対し、ゴロバンはプレイスメントと老獪な戦術が持ち味。

第1セット、両者ともに威力のあるファーストサービスを軸に自らのプレーを展開するが、まずバイディソバがゴロバンのサービスをブレイクし試合の主導権を握る。流れはバイディソバと行くかと思われたが、次のゲームで今度はゴロバンがデュースの末にブレイクバックし、バイディソバに行きかけた流れを引き戻す。結局、両者一歩も譲らずそのままタイブレイクへと試合は進むが、ここで動きの鈍くなりだしたゴロバンを、バイディソバが一気に攻めタイブレイクを7-4で奪うと第1セットを先取した。

第2セットに入ると、バイディソバのプレーが更にレベルアップしていく。鋭くコーナーを突くサービスでゴロバンを翻弄し、第3ゲームでブレイクに成功しこのセットも主導権を握る。足の状態が悪いのか、明らかに動きが鈍くなったゴロバンはバイディソバのボールに追いつくのが精一杯の状態。そしてとうとうゲームカウント3-1の場面で、ゴロバンがメディカル・タイムアウトを取りトレーナーに(左足の親指の爪の)治療を受ける。ゴロバンはこの後のサービスゲームを何とかキープするものの、チェンジエンドの際にもトレーナーに足を診てもらうなど、依然として左足の状態が気になるようで、結局第5ゲームで棄権を申し入れた。

優勝したバイディソバは、「良い試合だったけれど、途中で終わってしまって残念です。第1セットは競っていたけれど、とても良いプレーが出来ました。この大会には去年も来ましたが、今年は優勝できてとても嬉しいです。2週連続で優勝できるなんて素晴らしいですね。棄権してしまったタティアナには申し訳なく思っています。出来るなら来年もこの大会に来たいと思います。シャラポワ2世とは呼ばれるのはあまり好きではないですが、いつか世界1位になり、グランドスラムでも勝ちたいので、日々努力しています。」と表彰式のスピーチで語っていた。

後ほど行われた会見でバイディソバは、ゴロバンの棄権について尋ねられ、「あれ(棄権)がなくても勝てたと思いたい。実際1ブレイク差で勝っていましたし。彼女(ゴロバン)は試合中動きに変化は見られず、他の選手なら取れないようなボールも返してきていたので、正直棄権したことには驚いています。」とコメント。

自身4度目のタイトルについては、「とても嬉しい。先週までは風邪を引いたり、他の箇所に故障があったりしたが、ここにきて調子が上がっています。」と語り、「直接成長のきっかけとなった試合は特にないが、何度も決勝に出て、経験を積んだことで安定したプレーが出来るようになってきた。いつかは世界1位とグランドスラムタイトルを獲れるように頑張りたい。」と抱負を述べていた。

現在もアメリカ・フロリダのニック・ボロテリ・テニス・アカデミーでトレーニングしているバイディソバは年末に向けて、来週のバンコクの大会などに出場する予定だという。

一方無念のリタイヤとなったゴロバンは、「全仏の練習中に右足を捻挫して、そのままウィンブルドンやUSオープンを戦ってきて、今度は右足をかばう過程で、左足のアキレス腱を痛めてしまった。杉山戦の後も痛みが酷く、実は歩くことも出来なかった。今日の試合でも、トレーナーに見てもらった後は、歩くのすらしんどかった。試合中は興奮して痛みを忘れるものだが、今日は痛かった。アキレス腱はその他の筋肉ではカバーできないので、リタイヤすることにしました。棄権はこれが初めてだけれど、最後にしたいですね。相手にも観客の方にも、フェアではないですから。今日の試合についていうと、彼女(バイディソバ)は癖があるので、とにかく読みが大切な試合だった。とくに彼女はリーチが長いのでアングルには打たないことが重要だと思いました。大会全体を通しては、昨年より良い成績を残せたので、とても満足しています。今後はフランスに帰ってオフを取って、チューリッヒの大会に出る予定ですが、詳細はドクターと相談して決めたいと思います。」と、コメントした。

(2005年10月9日)

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