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アンチッチが圧勝で決勝進出を決める

左:マリオ・アンチッチ 右:B・パウ
アンチッチがストレートでパウを下す
画像提供:tennis365.net

(東京、有明)

AIGジャパン・オープン男子シングルス準決勝が行われ、第5シードのM・アンチッチ(クロアチア)が6-2, 6-1のストレートでB・パウ(ドイツ)を下し、今季3度目の決勝進出を決めた。

立ち上がり好調なアンチッチは第1ゲームで2連続サービスエースを決めて波に乗る。一方のパウは粘り強いフットワークでアンチッチのボールを返し続けるが、第4セットでブレイクを許してしまう。それ以降、徐々にアンチッチがストロークや得意のサーブ&ボレーでプレッシャーをかけて、第1セットを2ブレイクアップで先取した。

第2セットに入ってもアンチッチ優勢は変わらず。今季は調子が良いと語るアンチッチは長身から打ち下ろすビッグサーブを軸に怒涛の攻撃をみせる。左右に振られても必死に追いついて抵抗を試みるパウだが、わずか1ゲームしかキープさせてもらえず第2セットも落とし、アンチッチがワンサイドゲームで試合に幕を下ろした。

今年の全豪オープンでも対戦した両者だが、その時も3-0のストレートでアンチッチが勝利しており、これでアンチッチは対パウ戦2連勝とした。明日の決勝では、J・ニエミネン(フィンランド)とW・ムーディ(南アフリカ)の勝者と対戦する。

今年、ツアー初タイトルを取って波に乗るアンチッチは、試合後のインタビューで、「今日は良いリターンも決まり、自信を持ってアグレッシブにプレーできたので、ここ2、3日のプレーには満足している。明日は相手が誰であろうとタフな戦いになることは間違いない。また、サーブが決まればイージーポイントも取れるが、最近の選手はそれだけでは勝つことは出来ないので、明日はベースラインからのストロークでも頑張りたい。安定したプレーで、攻撃的にいくだけ。」と語っていた。

またデビスカップについてもコメントし、「年末に向けて、デビスカップでも頑張りたい。初の決勝進出でもあるし、次の試合ではイバニセビッチがチームの一員として出場する。イバニセビッチは偉大な選手であると同時に素晴らしい人間で、いつも優しい言葉をかけて、温かく接してくれるので、僕らクロアチアチームの先輩として非常に心強いよ。」と、年末に向けて引き締めていた。

(2005年10月8日)

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