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(東京、有明)
AIGオープン、女子ダブルス準決勝に、シングルスでベスト4に進出しているM・キリレンコ(ロシア)とS・ミルザ(インド)が登場し、決勝進出の座をかけて戦った。結果は、キリレンコ/G・ドゥルコ(アルゼンチン)組がミルザ/S・ペア(イスラエル)組に6-1, 6-4で快勝し、決勝進出を決めた。決勝では浅越 しのぶ(日本)/M・ベント=カブチ(ベネズエラ)組と対戦する。
第1セットは、シングルスの疲れが残っているミルザのショットが甘く返り、キリレンコ組がブレイクに成功、序盤でリードを奪う。サーブにボレーと多彩な攻めを見せるキリレンコが試合を主導し、ミルザもハードヒットで対抗するが、チームとしてのミスに付け入られてしまい、反撃ならず。20分でキリレンコ組が第1セットを勝ち取る。
第2セットでは、ミルザのハードヒットに勢いが戻って、ミルザ/ペア組が流れを掴みかけるが、キリレンコのボレーが冴え、リードを許さない。第3ゲーム、キリレンコは好調なサービスリターンでチャンスをものにすると、安定したボレーでブレイクに成功。その後は両チームとも激しいラリーから一歩も引かない好ゲームが続くが、キリレンコ組が前半のリード
を守りきって、勝負をつけた。
惜しくもダブルス決勝進出を逃したミルザは、試合後のインタビューではそのハー
ドヒットについて質問され、「自分としてはごく自然に打っています。昔から思い切
りよくボールを打つのが好きでした。男子の選手と打つ機会もありましたし、と
にかく、自然に打っているという感じです。」とコメントした。
明日はシングルス準決勝でT・ゴロバン(フランス)と対戦するが、「今日の試合に勝てたのは嬉しかったが、次の相手が第1シードであろうと第32
シードであろうと、同じように懸命にプレーするだけ」と気を引き締めていた。
女子シングルス準決勝に勝ち残った4人が全員10代ということになったが、「ツ
アーの
中で生活を送っていると、自分が10代であるということの実感はあまりなくなり
ます。でも、10代の選手がツアーの中に増えていくのは素晴らしい事だと思いま
す。」とミルザは答えていた。
キリレンコのインタビューもダブルスの後に行われ、「今年の目標はトップ30を
切る事で、この後ももっと練習して良いプレーヤーになりたいと思っています。
来年の目標は具体的には分かりません。」とキリレンコは語っていた。
今日の勝因はネットで多くポイントが取れたことだと語り、明日はシングルスの
準決勝とダブルスの決勝とを行う予定だが、「少し疲れてはいるが、リラックス
する時間はあるので明日は大丈夫。」とコメントし、単複優勝に向けて意気込ん
でいる様子だった。