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(東京、有明)
AIGオープン5日目は、昨年準優勝の第4シードのT・デント(アメリカ)が3回戦に登場、W・アーサーズ(オーストラリア)と対戦し、6-4, 6-7(5-7), 6-3で勝利し、準々決勝へ駒を進めた。
第1セットは、デントはファーストサービスの確率が悪いものの、巧みなボレーでサービスをキープする。一方のアーサーズはサービスには安定感を見せるが、ボレーに不安をのぞかせるという好対照な対戦となった。まず最初にチャンスをつかんだのはデントで、第5ゲームでアーサーズがダブルフォルトを2本したチャンスを逃さずにブレイクに成功。そのままワン・ブレイク・アップで第1セットを先取。
第2セットは相変わらずデントのサービスが悪いものの、一方のアーサーズもパスの精度が低く、ブレイクするまでには至らず、結局オールキープのままタイブレイクに突入。そこでは、自分のサービスの悪さに苛立つデントがパスミスを犯すと、そこですかさずアーサーズがリードしてセットを奪う。
ファイナルセットでも淡々とプレーするアーサーズに対し、デントは気分転換が上手くできず、ギリギリのキープが続く。しかし、ようやく集中力を取り戻すと第6ゲームをラブ・ゲームでブレイク。結局、これが勝敗の差となった。
この日は、他に日本でも人気の高いP・スリチャパン(タイ)が3回戦に出場したが、第7シードで今年のUSオープンでベスト8入りしているJ・ニエミネン(フィンランド)に6-2, 6-7(6-8), 5-7と接戦の末敗れた。
スリチャパンは立ち上がりからエンジン全開で、サーブ、ストローク共に冴えを見せ、第2ゲームでに早くもブレイクを決める。ニエミネンもサーブでペースをつかもうとするが、リターンの調子が上がらず、ブレイクチャンスが訪れない。互いにキープが続き5-2で迎えた第8ゲーム、スリチャパンは
シャープなリターンで再びブレイクしてファーストセットを先取する。
第2セットではニエミネンも調子を上げ、互角の試合展開となった。サービスキープが続き、迎えた第12ゲーム、スリチャパンがマッチポイントを2回握る。しかし、そこでニエミネンが粘りを見せ、結局タイブレイクとなる。依然優勢を保つスリチャパンが、タイブレイクでもリードし4回のマッチポイントと勝利目前と思えたところで、ニエミネンがまさかの6ポイント連取で大逆転し、セットを奪取。
さすがにこの展開にはスリチャパンも落胆を隠せなかったが、第3セットでは気分を取り戻して、安定したプレーを続けた。しかし第12ゲームでそれをキープすればまたもタイブレイク突入というところで、ストロークミスを犯し、試合に決着をつけてしまった。最後ののポイントを失った直後、スリチャパンはラケットを地面に叩きつけ悔しさを爆発させた。