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藤原、小畑が2回戦で姿を消す

藤原里華
惜しくも2回戦敗退の藤原

小畑沙織
不調脱出の兆しの見えた小幡

タティアナ・ゴロバン
3回戦進出決めた第3シードのゴロバン
画像提供:tennis365.net

(東京、有明)

AIGオープン女子シングルス2回戦、センターコート第3試合に登場した藤原 里華(日本)は第2シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)と対戦したが、4-6, 2-6でストレート負けを喫し、3年連続の2回戦敗退となってしまった。

日本勢が次々と姿を消す中、何とか3回戦に進出したい藤原は、第2ゲームでバイディソバにブレイクポイントを握られるが、キープに成功。その後、両者譲らず全く互角の戦いになる。 最初にサービスブレイクに成功したのは藤原で、相手の40-0からリターンエースなどを決めて第7ゲームをブレイク、4-3とリードする。しかし、直後のゲームでバイディソバがブレイクバック、4-4のタイに戻すとトップ選手らしく要所を締めて第1セットを6-4で先取。

第2セットでは、第1セットを先取して肩の力の抜けたバイディソバがリラックスしたプレーをし始め、第2ゲームで藤原をブレイク。その後、藤原も苦しいながらもサービスキープするものの、ストローク、サーブともに安定したバイディソバの前に、常に劣勢に立たたされる。最後はダブルフォールトなどで自滅し、あえなくゲームセット、2回戦敗退となった。


同じく第2コートの第3試合で行われた小畑 沙織(日本)T・ゴロバン(フランス)の試合は、第3シードのゴロバンが6-1, 6-4で勝ち、AIGオープン初の3回戦進出を決めた。

堅実なプレーに定評のあるゴロバンに対して、小畑は序盤から果敢に攻め、第1ゲームでは、相手のアプローチショットをよく読んで2本連続でパッシングを決めて15-40とブレイクポイントを握る。しかしゴロバンがそこで持ち直し、結局そのゲームをキープすると、第2ゲームでは小畑のボールのジャッジに苛立つ場面もあったが、気分を入れ替えてブレイクに成功し、2-0とする。

その後も安定したストロークを続けるゴロバンから、小畑はチャンスらしいチャンスをもらえず、自分のサービスゲームでは毎回ブレイクポイントを握られる苦しい展開に。第6ゲームでは小畑がブレイクポイントで痛恨のダブルフォールトを犯し、1-5とされると、次のゲームをゴロバンがあっさりとキープして第1セットを先取した。

第2セットに入ると、ゴロバンのペースになれた小畑が善戦し、第8ゲームまで両者がサービスキープする互角の展開になる。しかし、ついに第9ゲームで均衡が破られ、小畑はゴロバンにブレイクを許すと万事休す。第10ゲームでは力尽きたように1ポイントも取れず、試合終了となった。

試合後のインタビューで、小畑は、「彼女(ゴロバン)のテニスはツアーの中でよく見ていました。ハードヒットに対してどう対処するのかを考えて試合に入りましたが、彼女はハードヒットに加えて、ペースにうまく変化を加えてきて、判断が遅くなってしまいました。判断力があれば、もっとスムーズにいけたかもしれません。」と語り、肩を落とした。

このところの不調から脱し、今大会では2回戦進出を果たした小畑は、「去年の秋を考えると、ペースを作れるようにはなっています。予選と一回戦を勝ち抜けたことが大きい。」と、初戦を突破したことで自信をつけたようで、今後活躍にも期待できそうである。

(2005年10月6日)

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