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ツルスノフを退けたデント、3回戦へ |
画像提供:tennis365.net |
(東京、有明)
AIGオープン4日目、センターコート第2試合で行われた男子シングルス2回戦、T・デント(アメリカ)対D・ツルスノフ(ロシア)の試合は、6-3, 7-6(7-3)でデントがツルスノフを下して、3回戦進出を決めた。
ビッグサーバー同士の戦いとなったこの試合、サービスキープ合戦が予想されたが、意外にも第3ゲームでデントがツルスノフにブレイクを許し、1-2とリードされる。第5ゲーム以降は両者ダブルフォールトが目立ち、一進一退の展開へ。そんな中でツルスノフがチャンスをつかむが、痛恨のスマッシュミスなどで自滅。第6ゲームでデントがブレイクバックに成功すると、第8ゲームでもブレイクポイントを確実にものにして、6-3で第1セットを先取した。
第2セット序盤はいずれもキープが続くが、互いに1ブレイクずつ許して迎えた第11ゲームで、デントがツルスノフのセカンドサーブを叩いてブレイクに成功し、6-5でサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。しかし、土壇場でツルスノフが発奮し、スーパーショットの連発で見事ブレイクバックしタイブレイクに持ち込んだ。
タイブレイクでもデントのサーブが好調で、得意のサーブ&ネットの形からポイントを重ね、7-3でタイブレイクを制し、セットカウント2-0のストレートで勝利した。
試合後のインタビューでは、「今大会は自分でも好調だと思う。このまま集中して何とか去年の準優勝を越え、優勝したい。(昨年はJ・ノヴァーク(チェコ共和国)に決勝で敗れている。)」とコメント。今年はトップ10の主力選手がいない大会となっているが、「ロディックやヒューイットといった選手がいないから少しは楽かもしれないが、他にも素晴らしい選手はたくさんいるので、難しいトーナメントであることには変わりない。」と語り、気を引き締めている様子だった。
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インタビューに答えるデント |
画像提供:tennis365.net |
また、ドーピング問題で名前が挙がっているM・プエルタ(アルゼンチン)について、「仮に本人が故意に使用していたとするのであれば非常に残念。しかし、試飲、試薬をして、その結果があたかも故意に使用しているがごとくでっち上げられてしまうケースもある。現時点では何ともコメントしづらいが、ATPがもっとしっかりと取り締まるべきだと思う。」とコメントしている。
今大会のライバルは全員と語るデントは、大会を欠場する選手については、「ツアーのスケジュールが過密で、オフタイムが取れず怪我が多いことが理由でないだろうか。」と語った。
トップ10にランクインしている選手がプエルタのみという今大会で、今季2度の決勝進出をしているデントは2003年以来のツアー優勝を目指す。
(2005年10月6日)