|
アジア勢対決は格上のスリチャパンに軍配 |
画像提供:tennis365.net |
(東京、有明)
日本男子でただ1人2回戦に進出した寺地貴弘が第9シードのP・スリチャパンと対戦し、1-6, 3-6で惜敗し2回戦で姿を消した。
試合序盤では、世界トップ10に入ったこともあるスリチャパンを相手に寺地が善戦し、相手のスピードボールを丁寧に深く返球していくが、徐々にギアを上げていくスリチャパンのパワーとスピードについていけなくなる。そして第4ゲーム、スリチャパンが30-30から寺地のゲームをブレイクすると、その後は畳み掛けるような攻撃を展開。苦境に立たされた寺地は殆どポイントも取れない状態で、1ゲームしかキープできず第1セットを落とす。
第2セットでは、第1ゲームを落ち着いてキープした寺地が、その後も足を使った守りでスリチャパンのボールを拾いまくり、チャンスをつかんでいく。動きが良くなった寺地に対して、我慢のテニスを貫くスリチャパンは3-3で迎えた第7ゲームで5度のデュースの末にブレイクに成功し、ワンブレイクのリードを手にする。そして、世界のトップを経験した選手らしく、攻めどころで一気にポイントを奪って寺地を突き放し試合を決めた。
|
試合後のインタビューに答える寺地 |
画像提供:tennis365.net |
第2セットでは健闘を見せた寺地だが、インタビューでは、「19か20の時に対戦した以来の対戦だったので、作戦を変えなければいけないのは分かっていました。ただ、何ヶ月かぶりにツアー大会に出て、自分がどれくらい出来るのかも分からなかったので、パラドンがどうこうっていうのはあまり考えませんでした。前回はデ杯での対戦で、スローペースにしてミスを誘い勝負しましたが、今回のパラドンは確実にポイントにつなげてくるところが違いました。」とコメント。
また、反省点として、「サーブが入りませんでした。セカンドをパラドンに叩かれるというのもあり、差が出てしまいました。サーブが入っていれば、また違った内容になっていたかもしれません。・・。」と振り返り、悔しさを表に出していた。
今後については、「トレーニングが必要。しかし、一回戦勝てて自信にはなりました。これから新しいテニスを作っていきたいと考えています。」と展望を語っていた。
(2005年10月5日)