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大接戦の末にカールセンが競り勝つ

(東京、有明)

AIGオープン3日目、センターコートで行われた第5試合、N・ラペンティ(エクアドル)対K・カールセン(デンマーク)の2回戦は、お互い譲らない緊迫した展開となったが、7-6(7-1), 7-6(11-9)と2度のタイブレイクの末に試合を制したのはカールセンだった。

お互いに強力なサーブを武器に出だしから攻撃的に向かう。いずれもファーストサーブの決まる確率も高く、第9ゲームで、カールセンのサービスゲームで一度デュースになった以外はもつれることなくサービスキープが続き、そのままタイブレークに突入。
そこまで好調なサーブを打っていたラペンティが、4ポイント目でダブルフォルトを犯してしまい1-3となると、流れが一気にカールセンのものとなった。その後カールセンが3ポイント連続で取り、1セット先取。

しかし第2セットに入ると、やはり両者サービスの好調さを維持し、再び一歩も譲らない展開に。第6ゲームにようやく訪れたブレイクチャンスもカールセンは活かせなかった。次は第9ゲームに訪れたラペンティのブレイクチャンスも、相手のプレッシャーに負けたかパッシングショットをミスして逃してしまう。そして第12ゲーム、お互いに深いボールのラリーが続くなか、なかなか攻めきれずにいたが、カールセンがなんとかラリーを制し、とうとうマッチポイントに到達した。しかし、カールセンはそこでごく簡単なスマッシュをまさかのアウト、会場もさすがに騒然とした。これが響いて結局ラペンティにキープされ、またもやノー・ブレイクでタイブレイク突入。

直前のミスにはさすがに落胆していたものの、気分転換を上手く行ったカールセンは、落ち着いたプレーで相手にリードを許さなかった。ラペンティのミスにも助けられ徐々に集中を取り戻すと、その後にトップスピンロブのエースで生まれたワンチャンスをものにし、試合に決着をつけた。

試合終了後は、最後の1ポイントまで行方がわからない壮絶な戦いを演じた二人に、会場から惜しみない拍手が送られた。

(2005年10月5日)

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