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またも初戦敗退となった浅越 |
画像提供:tennis365.net |
(東京、有明)
AIGオープン3日目は雨天のためコロシアムの天井を閉めたセンターコートのみで試合が行われ、第4試合の女子2回戦に登場した浅越しのぶはS・アービッドソン(スウェーデン)と対戦し、序盤好調だったが、6-2, 3-6, 4-6で逆転負けを喫し、3回戦進出はならなかった。
浅越は第1セット開始早々からエンジン全開で、強烈なフォアハンドショットを武器に第1ゲーム、第3ゲームをブレイク。中盤から調子を上げてきたアービッドソンはバックハンドから反撃に出るが、浅越がロブ、ドロップショットなどを織り交ぜてこれをかわし、第1セットを先取した。
第2セットに入ると、浅越にミスが目立ち始める。何とかポイントを重ねたいところだが、途中アービッドソンに4ゲーム連取を許すなど、リズムを失い第2セットを落とす。
ファイナルセットでは、足に疲労が見え始めた浅越に対し、アービッドソンは強力なバックハンドショットで応酬し、第1、第5ゲームをブレイクし、5-1と追い詰める。ここから開き直った浅越のショットが決まり始め3ゲーム連続で返す。しかし、ここで決めればサービスブレイクに成功し5-5のタイに追いつくというポイントで痛恨のスマッシュミス。これが響いたか、この後はアービッドソンが一方的な展開で試合を締めくくった。
惜しくも敗れた浅越は試合後のインタビューで、「第1セットは今年で一番と思える程、体が動き、ショットもイメージどおりで100%に近い出来だったが、第2セットは何かが悪くなったというのではなく、相手が大事なところでポイントを取ったという感じ。そんなに差はなく、ほんの少しの差だったはず。」と答え、試合を振り返っていた。
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試合後のインタビューに答える浅越 |
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またファイナルセット、勝負どころのブレイクポイントを決められなかったことについて、「(ショットの)タイミングが合わなかった。ブレイクポイントでのミスは思わず力んでしまったからで、なんでミスをしてしまったのか私が聞きたい。凡ミスで相手にポイントを与えてしまったことは反省しなければいけない。とにかく凡ミスをなくすように心がけたい。」と悔やんでいる様子であった。
第2セット以降、足をしきりに気にしていたが、「体調は悪くなかった。ただ、今日の昼くらいから股関節の内側に違和感があったので処置を受け、痛み止めは飲んでいた。」とコメント。
昨年の1回戦敗退に続いて、今年も早いラウンドでの敗退に、「確かに日本での試合ではいい成績を残しでアピールしたいという気持ちは持っています。とはいえ毎回、肩に力が入っているというわけではないのですが、相性といっても日本ではツアーは2大会しかないのでたまたまだと思います。これも経験、次回から頑張ります。」と気持ちを切り替えていた。
(2005年10月5日)