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フォアハンドショットを打つプエルタ |
画像提供:tennis365.net |
(東京、有明)
あいにくの雨に見舞われているAIGオープン大会3日目、男子の部(賞金総額69万ドル)に今年の全仏オープン準優勝で、第1シードのマリアノ・プエルタが登場し、E・タイノと2回戦を行った。
センターコート第2試合で行われた試合は、プエルタが6-3, 6-4のストレートで、試合時間にして65分で快勝し、3回戦に駒を進めた。
サウスポー同士の戦いの序盤は拮抗した試合展開となる。中盤、プエルタのプレーが不安定になるが持ち直し、第6ゲームでタイノのゲームをブレイクに成功。タイノもネットプレーで反撃を試みるが、プエルタ優勢の流れは変わらず、そのまま第1セットを先取。
第2セットに入ってからも、波に乗るプエルタが第3ゲームで先にブレイクに成功。その後、徐々にタイノも調子を上げてくるが、時既に遅く、相手に傾いた試合の流れを変えることは出来なかった。
先週の大会では手首の故障に悩まされたプエルタだが、その不安を払拭するかのような安定した勝ち上がりを見せ、3回戦ではM・バフディティスと顔を合わせる。
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試合後のインタビューに答えるプエルタ |
画像提供:tennis365.net |
今大会は、他の上位選手が怪我などの理由で欠場しているが、プエルタは「自分にとっては大切なトーナメントなので何とか決勝に残りたい。そして、上海マスターズに出場できるよう結果を残したい。」と、実現すれば自己初となる年末のマスターズ大会出場にかける意気込みを語った。有明のコートの感触については、「サーフェスは速いけれど、ボールが少し重いので、そのコンビネーションが自分にはあっていると思う。」と、手ごたえもまずまずのようだ。
今年の全仏オープンでノーマークから準優勝を果たし、一躍注目される存在となったが、ドーピング問題などから長らくツアー参戦ができない時期があった。「プレーができなかったときに、自分のプレイスタイルなど色々なことをじっくり考え見直すことが出来た。カムバックをして、ハードな練習を積みメンタル面が強くなり、ネットプレーができるようになったことがこの結果を生んだと思う。」と、今春以来の好調さを振り返った。
(2005年10月5日)