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試合後のインタビューに答える森田あゆみ |
画像提供:Getty/AFLO |
(東京、有明)
AIGオープン2日目、女子シングルス1回戦に日本期待の若手、森田あゆみ(日本)が登場した。森田は世界ランキング26位のM・キリレンコ(ロシア)相手に健闘するも4-6, 4-6のストレートで敗れ2回戦進出はならなかった。
第1セット、森田はベースラインからの打ち合いで互角のラリーを見せるが、経験に勝るキリレンコが要所要所でドロップショット、スライス、ネットダッシュなど多彩な攻めを見せ、決して森田に主導権を渡さない。森田は思い切りの良いストロークで果敢に挑むものの、どうしてもあと一本が取れず4-6でキリレンコに第1セットを先取されてしまう。
第2セットに入ると、森田が激しい攻めで徐々にキリレンコを追い詰めていく。ミスの出だしたキリレンコ相手に試合の主導権を引き寄せるが、どうしてもあと一本を奪うことが出来ない。せっかく自分に引き寄せた試合の流れも、肝心な場面になると攻め急いでミスを連発してしまう。そして第3ゲームでは痛恨のダブルフォールト2連発を犯してしまう。結局ここから完全に息を吹き返したキリレンコが、森田の追撃を振り切って試合時間90分の接戦に幕を下ろした。
この日の森田は、キリレンコの多彩な攻めに対して、ストロークを中心に互角に渡り合ったが、相手がネットに出てきたときのパッシングが甘く、ことごとくボレーで決められていた。しかしこの試合では森田に勝利のチャンスがあったのも事実で、敗れたとはいえ世界トップレベルの選手相手でも十分戦えることを示した試合だったといえよう。
(2005年10月4日)