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(東京、有明)
センターコートで行われた初日のナイトマッチに、スペイン仕込みの一藤木貴大(日本)が登場し、N・ラペンティ(エクアドル)と対戦したが、0-6、1-6で完敗し、残念ながら初戦突破できなかった。
第1セット、一藤木のサービスでスタートするが一度もゲームポイントを迎えることなく僅か19分で第一セット終了。ラリーが続く場面も見られたが、あと一本が決まらない。特にフォアのエラーは13本と多く、チャンスにつなげられないまま終わった。
続く第2セットも、ファーストセット0-6の流れを断ち切れないまま、ラペンティにあっという間に0-4とされる。しかし、ここで会場からの応援に奮起した一藤木が初のゲームポイント。40-15の場面でのラペンティの際どいサービスリターンをラインズマンが「アウト」のコール。当の一藤木選手もコートチェンジしかけた所で主審のオーバールールでジャッジはインに覆される。嫌な流れのままデュースに追いつかれるが、ここで踏ん張って初のキープに成功。しかし、続く2ゲームを連取され、ゲームセット。ラペンティの攻守バランスの取れたテニスが際立った試合内容であった。
一藤木は一ヶ月前にスペインのフューチャーズで捻挫したのが完治しておらず、「この一ヶ月は全く練習が出来なかった。」とのことだ。しかし「せっかくWCをもらっていたのでチャンスであったし恩返しにもなるので何としてでも出場したかった。」と駆けつけた大会だっただけに、本人も無念さが残る。しかし、「負けは負けで認めるが、自分は勝てると信じている。来年は絶対に勝ちに行きます。この試合で自分が目指すべきテニスのレベルが分かった。自分が目指すTOP100への行き方が分かった。」と、自分のレベルを測るいい経験になったようだ。