いよいよAIGジャパン・オープンが10月3日から9日まで東京・有明テニスの森公園で開催される。賞金総額69万ドル（約7800万円）の男子の展望をまとめてみる。

今回はシード勢のランキングも拮抗しているだけに、誰にも優勝の可能性があるといえよう。優勝予想は難しいが、クレー巧者のプエルタより、デントなどサーブ＆ボレー主体の選手により優勝のチャンスがあると思われる。特にデントは一旦波に乗ると手が付けられないタイプの選手で、USオープン3回戦のヒューイットとの激戦（試合はヒューイットがフルセットの末勝利）は未だ記憶に新しい。強烈なサービスを武器に、今回どこまでエースの山を築けるか注目される。

アジアの英雄、P・スリチャパンの活躍にも期待が集まる。日本でも人気の高いスリチャパンも今季は一時調子を落としていたが、ここにきて完全に復調してきており、持ち前の切れ味鋭いプレーが出来れば十分優勝を狙える位置にいる。また全米ベスト4のR・ジネプリも台風の目になること間違いなしだ。

女子と違い、トップランカー不在の日本男子だが、今回は主催者推薦で出場する16歳の一藤木貴大に期待したい。一藤木のスペイン仕込みのストロークがどこまで世界を相手に通用するか注目が集まる。

主な男子出場予定選手

M・アンチッチ（クロアチア）
P・スリチャパン（タイ）
J・ニエミネン（フィンランド）
R・シュティエパネック（チェコ共和国）
T・デント（アメリカ）
R・ジネプリ（アメリカ）
一藤木　貴大（日本）
鈴木　貴男（日本）