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島袋将 大卒で日本トップに、好調の要因は?

島袋将
島袋将
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスで世界ランク113位の島袋将。今シーズン、世界ランキングを駆け上がり、3月には日本勢男子トップの世界ランカーとなった“異色の経歴”を持つ28歳の好調の要因を紐解いていく。

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“島袋将”と聞いて何をイメージするか。その答えは様々だと思うが、近年のほかの日本人トップ選手と異なるポイントが1つある。それは大学テニス出身ということだ。

近年の日本勢男子のトップ選手をみてみると、錦織圭や西岡良仁、ダニエル太郎、望月慎太郎など、その多くが10代のころから海外で腕を磨いた選手たちだ。

そのなかで島袋は四日市工業高校を卒業後、早稲田大学に進学。プロになったのは大学卒業後という経歴を持つ。早稲田大学ではエースとして活躍し、伝統の早慶戦では羽澤慎治との死闘を繰り広げるなど、日本の大学テニス界を牽引した存在だった。

大学卒業後からチャレンジャー大会などを本格的に回りだした島袋は徐々に世界ランキングを上昇させ、2023年には当時世界ランク162位でウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)の予選に出場。そこで3試合に勝利し、四大大会初挑戦にして初の本戦入りを果たした。

その後、浮き沈みのあるキャリアを過ごしたなかで迎えた2025年の夏に結婚。同年12月にSNSを通じて報告した。

2025年の前半は公式戦6勝12敗となっていたが、後半は28勝11敗と成績も好転した。

2026年シーズン序盤はチャレンジャー大会に出場。開幕戦となったワークデイ・キャンベラ国際(オーストラリア/キャンベラ、ハード、ATPチャレンジャー)で8強、ベターバズコーヒー・サンディエゴ・オープン(アメリカ/サンディエゴ、ハード、ATPチャレンジャー)では4強入りした。

そして満を持して挑んだ2月のネクソ・ダラス・オープン(アメリカ/ダラス、室内ハード、ATP500)では2試合に勝利し予選を突破。本戦1回戦で敗れたが、世界ランキングは年始の147位から135位まで上昇。

翌週のデルレイビーチ・オープン(アメリカ/デルレイビーチ、ハード、ATP250)でも予選2試合に勝利。本戦では敗れるも着実にステップアップする。

3週連続でのツアー本戦入りを目指したアビエルト・メキシカーノ・テルセル・HSBC(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)でも予選を勝ち抜き本戦入り。そして三度目の正直となった本戦1回戦では、当時世界ランク51位だったA・マナリノ(フランス)を6-3, 6-4で破り、今季ツアー初白星をあげて2回戦に進出した。

2回戦では敗れたものの「ATP500」の本戦1回戦勝利という結果は世界ランキングの上昇に大きく寄与し、自己最高位となる世界ランク113位を記録。日本勢男子のトップにも登り詰める結果となった。

好調なテニスはスタッツにも表れている。

2月のツアー4試合で記録したサービスエースは40本。ファーストサービスが入ったときは79パーセントの確率でポイントを獲得。昨年戦ったツアー2試合でのサービスエースが9本だったことを考慮すると、サービスでフリーポイントが取れるようになったことが予選突破の原動力になっている。

3月はBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ATP1000)の予選に出場。好調を維持し2試合に勝利して今季4度目のツアー本戦入りを決めた。

「ATPマスターズ1000」初の本戦となった1回戦はフルセットの末に惜しくも敗れたが、今後につながる4週連続のツアー本戦入りとなった。

次の壁はツアー本戦で安定して白星を積み重ねられるかというところだろう。ツアー本戦では競り合いとなった場面でダブルフォルトを犯したり、ロングラリーを落としてしまう場面があり、ここを乗り越えると勝ち星を量産できるところまで来ている印象だ。

安定したサービスを武器にキープを続け、勝負所となるリターンで相手を突き放すことができるか。言うは易く行うは難しだが、現在の島袋であればこれも可能なはず。

自身初となる世界ランキングトップ100入りは目前に迫っている。しかし、島袋はそこをゴールではなく通過点とし、ツアー大会の常連として、ツアー優勝やさらなる世界ランキングの浮上を狙う。

今後、さらなる飛躍を目指す島袋に要注目だ。


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