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元世界5位 名物コーチに苦言「失礼」

ツォンガ
ツォンガ(昨年6月)
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスで元世界ランク5位のJW・ツォンガ(フランス)は7日に自身のSNSを更新し、パトリック・ムラトグルー氏の発言について「失礼だ」と苦言を呈した。

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現在40歳のツォンガは現役時代、ツアーではシングルス18勝、ダブルスでも4勝を挙げ、2012年には世界ランキングで自己最高の5位を記録。

そのツォンガは、2022年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)のシングルス1回戦で敗退したのを最後に現役生活に幕を下ろした。

一方のムラトグルー氏は、これまで男子ではM・バグダティス(キプロス)、G・ディミトロフ(ブルガリア)、S・チチパス(ギリシャ)、H・ルーネ(デンマーク)、女子ではS・ウィリアムズ(アメリカ)、S・ハレプ(ルーマニア)、大坂なおみら数々のトップ選手を指導してきた実績を持つ。

発端となったのは、ツォンガがあるインタビューの中で語った現代テニスへの見解だった。ツォンガは世界ランク1位のC・アルカラス(スペイン)と同2位のJ・シナー(イタリア)について、「僕が見たかったのは、アルカラスが全仏オープンを優勝することだけど、その過程でデル・ポトロ、マレー、ジョコビッチを倒し、準決勝でフェデラー、決勝でナダルを破る、そういう形で勝つ姿だった。というのも、今の彼ら(アルカラスやシナー)は頭ひとつ、いや肩1つ抜けて支配しているからだ」と語り、現在の男子テニス界が2強状態にあるとの見方を示していた。

これに対しムラトグルー氏はSNSを通じて反論。

「ジョー(ツォンガ)が言っていたことだけど、ドレイパー、ルーネ、デミノー、フリッツ、シェルトン、オジェ=アリアシムのような選手たちが『たいしたことない』とか『危険じゃない』なんてまったく思わない。彼らは本当にビッグな選手たちだ。正直言って、ジョーが彼らに常に勝てたとも思えない」と述べ、現在のトップ選手層のレベルの高さを強調。

さらに「『アルカラスとシナーがあれだけ勝っているのは、他のトップ10のレベルが低いからだ』みたいな言い方は、彼らが受けるべき評価を100パーセント与えていない。今のレベルは本当にとてつもないんだ」と付け加えた。

これを受け、ツォンガは自身のSNSで反論。

「君は、僕がどんな選手だったのかを最低限はリスペクトすべきだ。それはトップ200にも、トップ100にも、トップ50にも、トップ20にも、トップ10にも、トップ5にも入れない選手たちに対しても失礼なんだ」と強い言葉で訴えた。

その一方でツォンガは、アルカラスとシナーの強さについては認めているとしたうえで、「1つだけ君の言うことで完全に同意するのは、アルカラスやシナーがこれだけ支配していることが、彼らの功績を何ひとつ損なうものではないという点だ」と語った。

さらにムラトグルー氏に対しては、「君はこれからも“ザ・コーチ”として、解説者やイベント主催者、パトロンとして活躍していくだろう。それは称賛する。でも、テニス選手としてアリーナに立つという感覚を、君は身体の奥底で味わったことがない。君はコーチであって、トップレベルのテニスについて僕に説教する立場にはない」と述べ、両者の立場の違いを強調した。

かつて世界ランク5位まで上り詰めたツォンガと、数多くのトップ選手を指導してきたムラトグルー氏。両者の間で、現在のテニス界や選手の評価をめぐる意見の違いが示された。

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