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アルカラス完敗 ジョコに脱帽

カルロス・アルカラス
最終戦初の決勝進出を逃したアルカラス
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は18日、シングルス準決勝が行われ、第2シードのC・アルカラス(スペイン)は第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に3-6, 2-6のストレートで敗れ、初出場で決勝進出とはならなかった。試合後、アルカラスはジョコビッチについて「彼は改めて、自分が世界最高の選手である理由を証明した」と語った。

>>【動画】ジョコビッチ 最終戦の準決勝でアルカラス撃破、試合終了の瞬間<<

>>最終戦 予選ラウンドロビン 結果<<

Nitto ATPファイナルズは今季の獲得ポイント上位8選手が出場するシーズン最後の大会。8選手が4名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位2名が準決勝に駒を進める。

両者は5度目の顔合わせ。初対戦でアルカラスが勝利して以来交互に勝利を収めており、現在2勝2敗となっている。直近では今年8月のW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)決勝で対戦しており、この時はジョコビッチが3時間49分の死闘の末に5-7, 7-6 (9-7), 7-6 (7-4)の逆転で勝利した。

36歳で世界ランク1位のジョコビッチは同大会6年連続16度目の出場。過去6度(2008,2012-2015,2022)の優勝を飾っている。今大会は予選ラウンドロビンのグリーングループ第1戦で第8シードのH・ルーネ(デンマーク)に勝利したものの、第2戦で第4シードのJ・シナー(イタリア)に敗れ1勝1敗に。それでも第3戦で第9シードのH・フルカチュ(ポーランド)に勝利し、2勝1敗のグループ2位で準決勝に駒を進めた。

一方、20歳で同2位のアルカラスは同大会初出場。昨年は出場権を得ていたが、直前に左わき腹を負傷し欠場していた。今大会は予選ラウンドロビンのレッドグループ第1戦で第7シードのA・ズベレフ(ドイツ)に敗れたものの、第2戦で第5シードのA・ルブレフ、第3戦で第3シードのD・メドベージェフを下し、2勝1敗のグループ1位で4強入りを果たした。

この日、アルカラスは10本のサービスエースを決めファーストサービスを84パーセントの確率で成功させた。それでもジョコビッチが最高のリターンゲームを展開したことでポイント獲得率は62パーセントに留まった。ストローク戦では10本のアンフォーストエラーを犯すなどし8度のブレークポイントを握られるとその内3度をものにされ、1時間28分で力尽きた。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにアルカラスのコメントを掲載し「彼は試合中ずっと同じレベルでプレーしていてショットの質は信じられないほどだった。そこからアドバンテージを得るのは本当に難しかった。彼は改めて、自分が世界最高の選手である理由を証明した」と語った。

「室内コートでは明らかに彼のレベルには達していないと感じている。ウィンブルドン、シンシナティ、全仏オープンでは素晴らしい試合をした。でも、彼は僕よりも多くの大会において経験が豊富だ」

勝利したジョコビッチは決勝で第4シードのシナーと対戦する。シナーは準決勝で第3シードのメドベージェフを6-3, 6-7 (1-7), 6-1のフルセットで下しての勝ち上がり。

最後にアルカラスは来季に向けて「コーチのJ・C・フェレーロ(スペイン)とはプレシーズンのこと、練習でやらなければならないことについて話さなければならない。もちろん、自分の弱点を知るために試合を見直すし、それを改善してより良い選手になるためにね。ウィンブルドン、シンシナティ、全仏オープンなどノヴァークとの対戦は全て忘れて、来年に集中するつもり」と述べた。

【ジョコビッチvsアルカラス 今季の対戦結果】

・2023年6月
全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)準決勝
ジョコビッチ 6-3, 5-7, 6-1, 6-1 アルカラス

・2023年7月
ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)決勝
アルカラス 1-6, 7-6 (8-6), 6-1, 3-6, 6-4 ジョコビッチ

・2023年8月
W&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)決勝
ジョコビッチ 5-7, 7-6 (9-7), 7-6 (7-4) アルカラス

・2023年11月
最終戦Nitto ATPファイナルズ準決勝
ジョコビッチ 6-3, 6-2 アルカラス




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