国内最大

総合テニス専門サイト「テニス365」

tennis365.net

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

「ヘッド黒塗り謎ラケを打ってみた。トラックマンによる数値計測も行なってみた。#全身スピン」

■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。

ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。

テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
-----------------------
「ヘッド黒塗り謎ラケを打ってみた。トラックマンによる数値計測も行なってみた。#全身スピン」

黒塗りラケット、ダズル柄ラケットは、開発中のモデルを秘密にするものですが、ダズル迷彩が初めて世の中に登場したのが、第一次世界大戦のイギリス軍の艦船でした。

そもそも迷彩柄は、カモフラージュして発見されないようにするものですが、艦船のような大きなものは、すぐに発見されてしまいます。

そこで、ダズル迷彩にすることにより、前に進んでいるのか、後に行っているのか、船尾の向きはどこを向いているのかを迷わす効果があるのです。

ウイルソンが2018年ダズル柄のラケットに挑戦しましたが、テニスラケットではほとんどが黒塗りを採用しています。



ウイルソンのダズル柄のラケット(2018年)

私が初めて黒塗りラケットを目撃したのは、1983年にジミーコナーズが開発中の新しいラケットを試合で使っていた時です。

コナーズはスチール製のT-2000を使い続けており、時代はすでにカーボン素材でフェース面積も少し大きいものをほとんどの選手が使っていました。

コナーズも30歳を越え、ベテランとなっていましたので、いつまでも石器時代の武器では戦えない状況になっていました。

黒塗りラケットの正体は、プロスタッフミッドで、当時6万円と非常に高額でしたが、ダブルブレイド製法を用いた魅力的なラケットでした。
その後、開発途中のラケットを試合で使う場合に黒塗りが使われるようになりました。

以前、某メーカーのラケット開発に協力して試打をすることがあったのですが、1本のラケットを決めるのに、10数本の黒塗りラケットを打ってラケットの評価をするのですが、これが中々難しいのです。

すでに発売されているラケットの評価をする場合は、デザインからくるイメージや固定観念があり、それに対して味付けをするような作業になります。

それが、まったく先入観の無い状態で試打をするのは、目隠しをして料理の味見をするようなもので、大変難しいことなのです。

舌の肥えた料理人なら目隠しをしても正しい判定をすると思うのですが、難しいことです。

黒塗りラケットの評価も大変難しいものなのです。

今回黒塗りのラケットをテストする機会がありましたのでGEEK通信でお知らせしたいと思います。



先にも述べましたが、何も先入観がないとまったく的外れな評価をしてしまう可能性があるので、最低限わかることはギーク調べをしてみました。

ブランドはヘッド、ストリングはポリエステルで面圧50、張り上がりの状態で、フレームの硬さ(RA値)65、フェース面積98か100平方インチ。※その他部分も調査しました





ヘッドのラケットで、モデルチェンジをする可能性が高いのは、グラフィン360+の新素材を使っていない、エクストリームシリーズ、インスティンクトシリーズ、ラジカルシリーズですが、エクストリームとインスティンクトはフレーム厚が26mmで発売してきましたので、22mmだと大分違っていきます。

ラジカルシリーズか、それともまったく新しいシリーズか、、、謎の多いままテストをすることになりました。







トラックマンのデータは嘘をつかないと思い、ヘッドの代表的なモデルのデータを取り、比較してみることにしました。

実はこの日は、膝の怪我からの復帰第一戦で、ちゃんとデータが、取れるのか不安でした。

案の定、フォアハンドストロークは、まともに当たらず、スピードは100km出ないし、飛んで行く方向もめちゃくちゃでした。

怪我の間、1ヶ月半、苦手なバックハンドの素振りをやってきました。

その甲斐あって、フォアハンドに比べ安定したボールが打てるようになっていたので、バックハンドストロークですべての試打を行うことにしました。

-----------------------
【試打ラケット】
①黒塗りラケット
②グラフィン 360+スピードMP
③グラフィン 360 エクストリームMP
④グラフィン 360+グラビティMP
⑤グラフィン 360 ラジカルMP
⑥グラフィン 360 インスティンクトMP
-----------------------

を10球打ってスピードとスピンレートで、比較してみました。

※画像も掲載します





黒塗りラケットの結果は、スピードではエクストリームMPに次いで第2位、スピンレートでは第1位でした。

打球感は硬くなく、球のりの良さを感じ、中味の詰まった感触でした。

ダイアデムエレベート、バボラピュアアエロVS、ヨネックスVコア98などのラケットに親近感を抱くラケットでした。

インパクトからフォロースルーにかけて、厚い当たりで一押しできる感覚で、回転を掛けながらもスピードが落ちない感じがしました。

今回比較したグラビティMPとボールスピードはまったく同じで、(107.7km)スピンレートもかなり近い数字でした。(1373と1315)

ただしレングス(着弾地点)がグラビティMPが18.8mに対して、黒塗りラケットは21.3mでした。

ベースラインまでの距離は23.77mですので、黒塗りラケットの方が深くて良いボールになっています。

その理由として、グラビティMPの方が球離れが早く、打ち出し角度が低く(5.9度)、黒塗りの方は一押しできる分、打ち出し角度が高く(7.2度)なっているからです。

その差が2.5mの距離に出ているのです。

黒塗りラケットは、ウエイト、フレーム厚、打球感から上級者向けであることは間違いないでしょう。

ただ病み上がりの自分でも、十分にその性能の良さを感じ取ることができたので、決してプロ専用みたいな難しいラケットではなく、高性能ながらも意外と優しさも併せ持ったラケットに仕上がっているのではないでしょうか。

早く完成品のデザインが見たくなってきました。

その他GEEK通信の記事はこちら

[PR]「全国高3テニスチャレンジトーナメント」
7月20日までエントリーを受付中!

高校3年生限定の全国大会・詳細はこちら




■関連ニュース

・「いまさら聞けない?テニスストリングの常識、非常識」
・「歴代史上最強プレーヤーは、、、?(男子編)」
・「適当に選んでいませんか?オーバーグリップテープでプレーが変わるかも」
■おすすめコンテンツ

・テニススクール コンシェルジュ
・レンタルコート予約
・世界ランキング
(2020年7月15日16時19分)

その他のニュース

12月10日

豪を牽引したデ ミノーら共同受賞 (17時13分)

サバレンカ 最優秀選手賞を受賞 (15時21分)

内島と大坂がトップ100、9日付世界ランク (12時58分)

思い出の試合【第15位】2022年 レーバーカップ (11時54分)

西岡良仁が日本勢トップ 9日付世界ランク (9時08分)

世界19位、大坂の元コーチ招へい (7時29分)

12月9日

マレーら 今季引退の13選手一覧 (17時22分)

18歳の坂本怜「伸びしろしかない」 (15時36分)

ジョコ×マレーどうなる? (15時04分)

坂本怜 ヨネックスと総合契約 (14時21分)

思い出の試合【第16位】1995年 ウィンブルドン 4回戦 (11時14分)

【日本リーグ女子】4チームが無傷で2ndステージへ (9時05分)

【日本リーグ男子】1stステージ終了 (7時53分)

12月8日

坂本怜 飛躍の今季「ランクアップ」 (20時48分)

錦織圭が期待、坂本怜に「可能性」 (19時49分)

錦織圭 被災明かす「大変だった」 (18時59分)

出産から復帰後3大会で単複決勝へ (15時50分)

引退した国枝慎吾が小田凱人を撃破 (14時53分)

錦織圭とダニエル太郎が初対戦 (13時15分)

【1ポイント速報】錦織圭vsダニエル太郎 (11時58分)

思い出の試合【番外編】2010年 ウィンブルドン 1回戦  (11時25分)

【日本リーグ女子】島津製作所ら2連勝 (9時40分)

【日本リーグ男子】三菱電機ら3連勝 (8時54分)

12月7日

錦織圭「来年は一年通して元気で」 (16時13分)

錦織圭語る 若手の球速「新幹線」 (15時51分)

錦織圭「スタート地点に戻ってきた」 (14時48分)

思い出の試合【第17位】2024年 全仏オープン 2回戦  (12時03分)

大坂なおみ 年収23億円超え (10時16分)

日本リーグ女子開幕【結果一覧】 (9時02分)

【日本リーグ男子】伊予銀行ら2連勝 (7時58分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る


テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!