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勢い衰えないヤノヴィッツが決勝進出◇BNPパリバ・マスターズ

男子テニスのマスターズ・シリーズであるBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、賞金総額242万7975ユーロ、インドアハード)は土曜日に準決勝を行い、3回戦で世界ランク3位のA・マレー(英国)を下して波に乗るJ・ヤノヴィッツ(ポーランド)が地元期待のG・シモン(フランス)を6-4, 7-5のストレートで下し、メジャーな大会でノーシードながら決勝に勝ち進んだ。

今大会で予選勝者の選手が決勝に進出したのは8年ぶりのこと。

ヤノヴィッツは今季が始まった時点ではフューチャーズの大会を回っていた。しかし今シーズン、次第にランキングを上げ、今大会で一騎に開花した。これまで世界ランク19位のP・コールシュライバー(ドイツ)、15位のM・チリッチ(クロアチア)、3位のマレー、9位のJ・ティプサレビッチ(セルビア)、20位のシモンといった並み居る強豪に連勝して勝ち残ってきた。

10カ月前、ヤノヴィッツは全豪オープンに参加するための資金もスポンサーもない状態だった。

それについてヤノヴィッツは「全豪の予選でプレーできるだけのランキングがあったのに参加できず、怒りを覚えていた。全豪はテニスでもっとも大切な大会である四大大会の1つであるにも関わらずだよ。でもそれでさらにモチベーションが湧いたんだ。来年までにはこんな状況から脱していよう、と誓ったのさ。」と述べている。

21歳のヤノヴィッツは迷信深いところがあり、次のように話している。「試合前には痛み止めを飲んでいるから、明日もそうするつもりさ。壊れてボロボロの古いバックを使っているけど、明日もこのバックを使う。両親にはテレビで観戦してもらうんだ。」

ヤノヴィッツはシモンから勝利を収めた後、シモンと握手すると、勝利の雄叫びをあげ、コートに倒れ込んだ。ヤノヴィッツは今回初めてマスターズ大会に出場しており、マスターズ初参加の選手が決勝に進んだのは12年ぶりのこと。その12年前の2000年にはH・レビ(イスラエル)がトロントのマスターズの大会でM・サフィン(ロシア)に敗れたものの準優勝を飾っていた。

試合後、ヤノヴィッツは「思考がうまくまとまらないけど、様々な感情が渦巻いているよ。マッチポイントを手にしたとき、少し変な気分がしていた。」と振り返っていた。

ヤノヴィッツは先月のモスクワの大会でATPツアー初のベスト8入りを果たしており、今回はそれに続く大躍進となっている。

一騎に故郷ポーランドのスターとなったヤノヴィッツは「僕の家に隣接する通りは完全に封鎖されたんだ。10台ほどのテレビ局の車が来ているらしい。僕の家に誰もたどり着けない状態なんだって。」と話した。

「この決勝の後には条件のよいスポンサーをみつけることができると思う。そうすればもう資金のことを考えなくてもよくなるね。」

ヤノヴィッツの活躍はポーランド大統領の耳にも届いているようだ。大統領から連絡があったかどうかの質問に対してヤノヴィッツは「質問に答えるべきか分からないけど、おそらくイエス、と言っておこう。」と話している。

今回の活躍でヤノヴィッツは最新の世界ランキングでトップ30入りを果たす。年初のランキングは221位だった。

今季、予選勝者の選手が優勝したのは1月のシドニーの大会のみで、J・ニエミネン(フィンランド)が予選を勝ち上がってタイトルを獲得している。

ヤノヴィッツは決勝戦で第4シードのD・フェレール(スペイン)と対戦する。フェレールは準決勝で地元出身のM・ロドラ(フランス)を7-5, 6-3で退けての勝ち上がり。

第1セットのフェレールは格下のロドラに大苦戦、10本のブレークポイントを握られたもののいずれも跳ね返すと、5-5から2ゲームを連取し、何とかこのセットを7-5で先取する。ロドラは準決勝まで1度もサービスゲームを落としていなかったが、第1セットの第12ゲームで初めてサービスをブレークされた。

トップ100圏外の選手として2003年のA・パベル(ルーマニア)以来となるマスターズ決勝進出を目指したロドラだったが、第1セット終盤から疲れをみせ始め、簡単なボールをミスするなど、自滅する格好となった。

第2セットに入るとフェレールは第1、3ゲームでロドラのサービスのブレークに成功、3-0とリードを重ねる。ロドラは腰に違和感を感じてトレーナーのマッサージを受けるが、フェレールの勢いはとどまらず、最後はロドラのドロップショットに対してフェレールがクロスのウィナーを決め、試合に終止符を打った。

試合後、ロドラは「第1セットではとても高いレベルのテニスができていただけに敗退は残念だ。」と肩を落としていた。

フェレールは決勝で自己ベストとなるシーズン7勝目を目指す。7勝を達成すればR・フェデラー(スイス)の6勝を抜くことになる。

決勝戦が失うものは何もない相手との戦いになったことについてフェレールは「対戦相手はとても好調なので非常に難しい試合になるだろう。でも優勝は僕にとって、僕のキャリアにとってとても大切なんだ。」と話している。

今大会の優勝賞金は47万9000ユーロ。

(翻訳/森田系太郎)

(2012年11月4日14時34分)

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