テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、クレー）は大会４日目の３０日、女子シングルス２回戦が行われ、第３シードのＡ・ラドワンスカ（ポーランド）がＶ・ウィリアムズ（アメリカ）に6-2, 6-3のストレートで勝利、３回戦に進出した。
直前に行われていた前哨戦を制し勢いに乗るラドワンスカは、オープニングゲームからいきなりブレークに成功すると、再びブレークに成功し、わずか２８分で第１セットを先取する。
第２セットに入ってもラドワンスカの勢いは止まらず、すぐさま２度のブレークに成功して４－０とリードを奪う。ここからヴィーナスは反撃に転じるが１度のブレークバックが精一杯。第９ゲームで最初のマッチポイントを得たラドワンスカがしっかりとポイントを奪い、ゲームセットとなった。
１回戦ではフルセットの接戦を強いられていた第１シードのＶ・アザレンカ（ベラルーシ）は、予選から勝ち上がってきたＤ・フィッツェンマイヤ（ドイツ）ーに6-1, 6-1のストレートで快勝している。
１回戦では６０本もの凡ミスを犯していたアザレンカだが、この日はわずかに１１本しかミスを犯さなかった。「今日は明らかにプレーが良くなっていました。」と、自らのパフォーマンスが良くなっていることを喜んだ。
今年の全豪オープンを制し、それ以来、女王の座を守り続けているアザレンカは「ナンバー１でいるのは難しい仕事です。誰もが私を引きずりおろそうとするからです。ナンバー１だからと言って、簡単になることはありません。自分を倒そうとしている選手を多く抱えることになります。」と、世界ランク１位である苦しみをコメントしている。
この他の試合では、第６シードのＳ・ストザー（オーストラリア）がＩ・ファルコーニ（アメリカ）に6-1, 6-4で快勝した一方、第８シードのＭ・バルトリ（フランス）がＰ・マーティクに2-6, 6-3, 3-6のフルセットで敗退している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ａ・イバノビッチ（セルビア） (13) ○-× Ｓ・ペア（イスラエル）, 6-2, 6-2
Ｄ・チブルコワ（スロバキア） (15) ○-× Ｖ・キング（アメリカ）, 6-0, 6-2
Ｆ・ペネッタ（イタリア） (18) ○-× Ａ・グラッチ（アメリカ）, 6-3, 6-1
ＭＪ・マルチネス=サンチェス（スペイン） ○-× Ｌ・サファロバ（チェコ共和国） (20), 6-4, 7-5
Ｓ・エラーニ（イタリア） (21) ○-× Ｍ・ウダン（アメリカ）, 6-2, 6-3
Ｍ・ヨハンソン（フランス） ○-× Ｐ・ツェトコフサ（チェコ共和国） (24), 7-6 (7-1), 6-2
Ｓ・クズネツォワ（ロシア） (26) ○-× Ｙ・チャン（中国）（台湾）, 6-4, 7-6 (7-4)
Ｎ・ペトロワ（ロシア） (27) ○-× Ｃ・シーパース（南アフリカ）, 6-3, 6-3
Ａ・メディーナ=ガリゲス（スペイン） (29) ○-× I・パブロビッチ（フランス）, 6-3, 6-2
Ａ・ウズニアッキ（カナダ） ○-× 鄭潔 (31), 6-2, 6-4
Ｓ・スティーブンス（アメリカ） ○-× Ｂ・マテック, 6-1, 6-1
（2012年5月31日6時03分）
世界5位ルバキナ 逆転勝ちで8強 
