青森で行われている北東北総体。本日は男女シングルス決勝と男女ダブルス決勝が行われた。
２年生・後藤翔太郎と３年生・弓立祐介の男子シングルス決勝戦。第１セット序盤はお互いのサービスキープが続き２－２と白熱した展開に。しかし、「サーブとフォアで攻めるだけでなく、ネットに出るなどしてうまくプレーできた」と言う後藤が前後の動きで弓立にプレッシャーをかけ始めると、「一発に頼って我慢するプレーができなかった」と弓立にミスが目立ち始め、後藤が４ゲームを連取し６－２で第１セットを先取。
第２セットになると、少し落ち着きを取り戻した弓立が攻撃的なフォアでプレッシャーをかけ、先にブレークに成功する。しかし「自分のテニスを最後までしっかりできた」と言う後藤が武器であるフォアをアングルとダウン・ザ・ラインに正確に打ち分けて弓立を揺さぶりブレークバックに成功。すると、そこからさらに勢いに乗った後藤が６－４で弓立を振り切って優勝した。
後藤は、このシングルス決勝戦の後に行われたダブルス決勝戦に中島佑介とのペアで臨み、第１セットを先取されたものの、続く２セットを連取して逆転で優勝。これで後藤は団体戦、シングルス、ダブルスの３冠を達成。３冠達成は２００８年の守屋宏紀（日本）以来３年ぶり。高校２年生での３冠は、昭和５９年の松岡修造（日本）以来２７年ぶりの記録となった。
女子シングルスは、昨日シングルス２試合、ダブルス１試合で合計約10時間戦った吉冨愛子が、「昨日は納得のプレーができなかったのですが、今日は自分が主導権を握るプレーができました」とたまっている疲れを乗り越えて、ステディなストロークが信条の辻恵子に勝利した。
【本日の結果】
＜男子シングルス決勝＞
後藤翔太郎②( 三重・四日市工) 6-2, 6-4 弓立祐生③（愛媛・新田）
＜女子シングルス決勝＞
吉冨愛子③（愛知・椙山女学園） 6-2, 6-3 辻 恵子②（東京・早稲田実業）
＜男子ダブルス決勝＞
後藤翔太郎②・中島佑介③(三重・四日市工) 3-6, 6-4, 6-4 李 在紋③・韓 成民①(茨城・つくば国際東風)
＜女子ダブルス決勝＞
伊藤夕季（日本）③・梶谷桜舞③(東京・富士見丘) 6-3, 6-2 廣田真帆③・岩崎真美③(福岡・柳川)
記事提供：テニスクラシック・ブレーク（日本文化出版）
（2011年8月16日19時47分）
19歳 ブラジル初のATP500決勝進出 
