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クルム伊達、惜しくも初戦敗退◇バンク・オブ・ウェスト・クラシック

女子テニスツアーのバンク・オブ・ウェスト・クラシック(アメリカ/スタンフォード、賞金総額72万1000ドル、ハード)は25日から始まり、シングルス1回戦5試合が行われ、クルム伊達公子(日本)が第8シードのD・チブルコワ(スロバキア)との1回戦に臨んだが、2-6, 6-7 (7-9)のストレートで敗れ、初戦突破とは行かなかった。

クルム伊達のサーブで始まったその試合は、いきなりブレークを許す追いかける展開で、第3ゲームでもブレークを許し0-3とチブルコワにリードを広げられてしまう。続く第4ゲームでブレークに成功したクルム伊達だったが、第5ゲームもラブ・ゲームでブレークされるなど自身のサービスゲームでは思うようにポイントが取れない。第7ゲームでこの日初めてサービスキープに成功したが、続くサーブをチブルコワにキープされ第1セットを落としてしまう。

第2セットは両者サービスキープが続き、3-3からの第7ゲームのクルム伊達のサービスゲームでは何度もデュースが続き、結局そのゲームで5回目のブレークポイントを決められ3-4とリードを許してしまう。3-5からの第9ゲームではチブルコワにマッチポイントを握られるも何とか退けキープし、続くチブルコワのサービング・フォー・マッチをブレークし5-5に。

波に乗りたいクルム伊達だったが、世界ランク19位のチブルコワも負けじとクルム伊達のサーブをラブ・ゲームでブレークし、再びサービング・フォー・マッチを迎える。しかしクルム伊達も粘りを見せ再びブレークバックに成功し、このセットはタイブレークへ。そのタイブレークでは、6-2とセットポイントを握ったクルム伊達だったが取り切れず、逆に7-8となったこの試合3度目のマッチポイントを決められ1時間44分のストレートで敗退した。

「公子は簡単な対戦相手ではありません。とても厳しい選手。第1セットは思っていたように積極的なプレーが出来ました。第2セットはリターンが慎重になってしまって、彼女はもっと攻めて来ました。自分の気持ちのコントロールが必要な人間なので、第2セットで6-6になった時は自分を見失いかけていました。タイブレークでもなかなか取り戻すことが難しかったけれど、100%集中するように努力しました。」とチブルコワは試合を振り返っていた。

2回戦でチブルコワはC・マーケイル(アメリカ)と対戦する。マーケイルはこの日の1回戦でM・ルチッチ(クロアチア)を6-1, 6-0で下しての勝ち上がり。

その他の試合結果は以下の通り。

A・ラドワンスカ(ポーランド) (5) ○-× B・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国), 6-1, 6-2
K・チャン(台湾) ○-× H・バルテ(アメリカ), 7-5, 6-4
R・マリーノ(カナダ) ○-× C・バンデウェイ(アメリカ), 6-4, 6-4

この日行われた予選最終ラウンドに登場した予選第7シードの藤原里華(日本)は、A・スピアズ(アメリカ)を4-6, 7-5, 6-0の逆転で下して本戦入りを決めた。火曜日に行われる1回戦でD・ハンチュコバ(スロバキア)との対戦となった。

今大会は上位4シード選手が1回戦が免除されているため2回戦からの登場。第1シードがV・アザレンカ(ベラルーシ)、第2シードにM・シャラポワ(ロシア)、第3シードがM・バルトリ(フランス)、第4シードにS・ストザー(オーストラリア)と続く。

またシングルスに続き行われたダブルス1回戦では、青山修子(日本)と組んだ藤原が、第4シードのN・グランディン(南アフリカ)/V・ウリロワ組を7-5, 6-4のストレートで下しベスト8進出を決めている。

クルム伊達もこの日対戦したチブルコワと組みダブルスにエントリーしており、火曜日に行われる1回戦でK・チャン/孫勝男(中国)組と対戦する。その勝者が準々決勝で青山/藤原組と顔を合わせる。

青山もシングルスの予選に出場したが、予選2回戦で予選第1シードのM・イラコビッチ(ニュージーランド)にストレートで敗退している。

今大会の優勝賞金はシングルス11万1000ドル、ダブルス3万5500ドル。

(2011年7月26日15時31分)

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