女子テニスツアーのソニー・エリクソン・オープン（アメリカ/マイアミ、賞金総額４５０万ドル、ハード）は２３日、シングルス１回戦２０試合が行われ、クルム伊達公子（日本）がＺ・オンドラスコバ（チェコ共和国）に6-4, 6-3のストレートで勝利、２回戦進出を決めた。
４０歳のクルム伊達は、３０歳のオンドラスコバに５度のブレークを許したものの、試合を通して７度のブレークに成功、１時間２１分で勝利を手にした。
自身のウェブサイト上で東日本大震災の被災者支援のため、義援金を集める活動を開始しているクルム伊達は、今大会における最年長勝利記録を更新している。
BNPパリバ･オープンに続き初戦を突破したクルム伊達は、２回戦で第１９シードのＡ・イバノビッチ（セルビア）と対戦する。クルム伊達とイバノビッチはBNPパリバ･オープンでも対戦しており、その時はイバノビッチがストレートで勝利している。
この他の試合では、元世界ランク１位のＤ・サフィーナ（ロシア）が予選勝者のＪ・ドキッチ（オーストラリア）に6-4, 6-4で勝利している。
昨年の今大会は、後背部の故障のために欠場を余儀なくされていたサフィーナは「今日の勝利は本当に嬉しいです。特に、昨年は欠場していましたから。良い試合だったと思います。彼女は時に素晴らしいプレーを見せていましたし、ボールを強打していました。私にとって良い勝利だったを思います。」と勝利の喜びを語った。
現在は世界ランク９１位となっているサフィーナは、かつてのようにトップ選手としてツアーを回る日を待ちわびている。「ゆっくりとですが、試合に勝てるようになりました。自分のベストにはまだ遠いですが、毎日トレーングを繰り返し、１つ１つの勝利が目指す場所に近づけてくれると思います。」と、完全復活への手応えを語った。
このほかの試合の結果は以下の通り。
Ｊ・ハンプトン（アメリカ） ○-× Ａ・トムヤノビッチ, 3-6, 7-5, 6-0
Ａ・メディーナ=ガリゲス（スペイン） ○-× Ｋ・ペルバク（ロシア）, 6-1, 6-2
Ａ・サバイ（ハンガリー） ○-× Ｓ・チャン（中国）, 2-6, 6-3, 6-2
Ｌ・ドミンゲス=リノ（スペイン） ○-× Ａ・ルス（オランダ）, 6-4, 6-7 (7-9), 6-4
Ｂ・ザーロバ・ストリツォバ（チェコ共和国） ○-× Ｓ・スティーブンズ, 6-4, 6-2
Ｔ・バシンスキー（スイス） ○-× Ｖ・マナシエバ（ロシア）, 6-3, 6-2
Ａ・タチシュビリ（グルジア） ○-× Ｏ・ゴヴォルツォバ（ベラルーシ）, 6-3, 5-7, 6-3
Ａ・ヤキモバ（ベラルーシ） ○-× Ａ・クドリャフツェワ（ロシア）, 6-3, 6-1
Ｓ・ミルザ（インド） ○-× Ａ・パーラ=サントンハ（スペイン）, 6-2, 6-4
Ｌ・フラデカ（チェコ共和国） ○-× Ｙ・チャン（台湾）, 7-5, 7-5
Ｖ・レプシェンコ（アメリカ） ○-× Ｃ・バンデウェイ（アメリカ）, 6-2, 6-3
Ｃ・シーパース（南アフリカ） ○-× Ｐ・エルコグ（スロベニア）, 5-7, 7-5, 6-2
Ｙ・シュウェドワ（カザフスタン） ○-× Ｓ・エラーニ（イタリア）, 6-3, 5-7, 7-6 (7-5)
Ｓ・ポン（中国） ○-× Ｇ・アーン（ハンガリー）, 6-1, 6-2
Ｂ・マテック（アメリカ） ○-× Ｓ・アービッドソン（スウェーデン）, 6-1, 6-4
Ｅ・ヴェスニナ（ロシア） ○-× Ｇ・ドゥルコ（アルゼンチン）, 6-1, 6-3
Ｖ・ラッツァーノ（フランス） ○-× Ａ・コルネ（フランス）, 6-3, 6-1
Ａ・クルベール（ドイツ） ○-× Ｅ・ガロビッツ（ルーマニア）, 6-4, 6-4
今大会のシード選手は、３２人全員が１回戦を免除されており２回戦からの登場となる。
今大会の優勝賞金は７０万ドル。
（2011年3月24日13時38分）
上杉海斗/渡邉聖太ペア 準優勝 
