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ウィンブルドン10日目◇シャラポワ決勝進出ならず

(イギリス、ウィンブルドン)

ウィンブルドンは大会10日目を迎え、女子シングルス準決勝が行われ、A・モレスモ(フランス)M・シャラポワ(ロシア)を倒し、自己初のウィンブルドン決勝進出を決めた。

ここ3年間はこの準決勝の壁を越えることができなかったトップシードのモレスモは、第1セットを6-3で取り、第2セットも3-1とリードし、このままの勢いで勝利するかのように見えた。しかし、精神力ではモレスモをはるかに上回るシャラポワが猛攻を開始すると、そのプレッシャーからかモレスモはサービスが極端に決まらなくなった。結局、シャラポワに5ゲームを連取され、試合はファイナルセットへと持ち込まれた。

メンタルな弱さをよく指摘されるモレスモだが、ファイナルセットでどこまで気分転換して自分のリズムを取り戻すかが大きな鍵となった。そのまま行けば形勢は明らかに不利だった。しかし、この日のモレスモは見事にそれを克服した。
第3セットはモレスモのサーブが再び冴え始め、持ち前の制球力で重要なポイントを取ると、いきなり4ゲームを連取し4-0とリードした。続く第5ゲームでシャラポワはブレークバックし第6ゲームもサービスをキープ、そして第7ゲームでもブレークポイントを握るが、この日のモレスモは一枚上手だった。そのゲームをキープして流れを引き戻すと、第8ゲームをブレークし試合に終止符を打った。これでモレスモはシャラポワから負けなしの3連勝となった。

敗れたシャラポワは、「トップの選手と対戦する時は忍耐が必要だ。数少ないチャンスは逃さないでつかまないと勝てないわね。特に第3セットでやっとリズムをつかんだのに、あっと言う間にまた奪われてしまったのにはお手上げだった。」と、モレスモの試合運びを賞賛していた。
「負けるのはいつも残念。でもその度に教わることがあるわ。トップ選手を倒すにはまだまだ不十分な点がいっぱいあることに気がつくの。それを改善して、彼女と、そして他の選手たちとまた対戦したい。」と、次に希望をつないでいた。

一方のモレスモは、「何度も厳しい状況があった。第2セットはファーストサーブの調子が崩れて、第1セットでできたような展開へ持ち込めなかった。でも、試合はそう言うものだし、今日は自分が大事なところで踏ん張れて、常に前向きに戦えた。」と、メンタルな弱さも克服した試合だった。
今大会では特にスライス・バックハンドやネットプレーを多く見せているモレスモは、「私の芝でのプレースタイルは皆とは全然違うけど、そのせいで常に相手はウィナーやパッシング・ショットを打ち続けないといけないようになっている。今大会はこれでずっと上手く来れたから、今日もスタイルを変える必要はないと思ったの。」と、自分の戦略について語っている。

決勝では年初の全豪オープン決勝でも戦ったJ・エナン(ベルギー)=アルデンヌとの対戦となる。
その時はモレスモが勝ち、キャリア12年目にして初のグランドスラム・タイトルを手に入れた。しかし、その勝利は6-1, 2-0でモレスモがリードした時点でエナン=アルデンヌが胃の不調を理由に棄権を申し入れたために得たもので、「最後まで戦って、そしてタイトルを獲得した」という充足感には欠ける賞杯となっていた。それもあり、モレスモとしては、今度こそ試合をフィニッシュしてクライマックスで優勝する喜びを味わいたいところ。一方のエナン=アルデンヌも、決勝を棄権したことでファンやメディアから激しく叩かれる結果となっており、その汚名奪回を狙う。
両者これまでの対戦成績は、5対4でエナン=アルデンヌがリードしている。

(2006年7月7日8時21分)
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