テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は8日、男子車いすテニスのシングルス決勝が行われ、第2シードの
小田凱人が第3シードの
G・フェルナンデス(アルゼンチン)を7-5, 6-3のストレートで破り、大会2連覇を果たすと共に4度目のグランドスラム優勝を飾った。試合後の会見で小田は「去年は2連覇できるなんて思っていませんでした」と語った。
>>【動画】18歳 小田凱人 全仏OP2連覇を達成し喜びを爆発させた瞬間<<>>シフィオンテクvsパオリーニ 1ポイント速報<<18歳で車いすテニス世界ランク2位の小田は昨年の全仏オープンでは四大大会初のタイトルを獲得。ディフェンディングチャンピオンとして出場する今大会、1回戦では同8位のR・スパールガーレン(オランダ)、準々決勝で同7位の
T・エフべリンク(オランダ)、準決勝で世界ランク11位の
三木拓也を下し2年連続の決勝に駒を進めた。
決勝戦、開始から強烈なリターンを決めブレークを奪い主導権を握った小田はゲームカウント4-1とリード。しかし、その後は積極的にネットに出るもフェルナンデスにパッシングショットを決められるなどしブレークを返され追いつかれる。それでもゲームカウント5-5で迎えた第11ゲームで4度目のブレークを奪い先行する。
続く第2セット、第1ゲームで強烈なリターンエースを決めブレークに成功した小田は第5ゲームで2度目のブレークに成功。第8ゲームで1度ブレークを返されるも直後の第9ゲームで3度目のブレークを果たし、1時間43分で勝利した。
試合後の会見で小田は「去年は2連覇できるなんて思っていませんでした。だから今は本当に素晴らしいです。この大会は僕にとって特別なもの。キャリア初のグランドスラムタイトルを手に入れた場所ですからね。僕にとって特別な瞬間、特別な場所に戻ってきて、そしてシングルスで優勝することができました。今の気持ちをどう言えばいいのか分かりません」とコメントした。
また、同会場で8月に行われるパリパラリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)については次のように言及した。
「車いすテニスを初めて観たのはパラリンピックでの国枝真吾選手の試合でした。そして自分もこの場所に立ちたいと思いました。アジアパラ競技大会には出場したことがありますが、パラリンピックはまだです。でも2か月後にはここでパラリンピックに出場するのでとても楽しみです。ローラン・ギャロスでプレーすること、そしてパリでプレーすることは僕にとって本当に特別なことです」
大会を連覇するのは
国枝慎吾と
S・ウデ(フランス)に次ぐ史上3人目となった。
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