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判定に涙「選手として最悪」VARを要望

ココ・ガウフ
判定に涙を流したガウフ
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は6日、女子シングルス準決勝が行われ、第3シードのC・ガウフ(アメリカ)は第1シードのI・シフィオンテク(ポーランド)に2-6, 4-6のストレートで敗れ、2022年以来2年ぶり2度目の決勝進出とはならなかった。この試合、ガウフは審判の判定に抗議し涙を見せる場面もあった。試合後の会見ではビデオアシスタントレフェリー(VAR)の必要性を訴えた。

>>シナーら全仏OP組合せ<<

>>シフィオンテクら全仏OP組合せ<<

20歳のガウフは昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で四大大会初優勝。今シーズンも全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でベスト4進出を果たすなど、四大大会では3大会連続の4強入り以上を記録した。また、今大会終了後の世界ランク更新で、自己最高の2位に浮上することが決まっている。

この試合、ガウフは2度のブレークチャンスを握るもこれをいかせず第1セットを落とす。迎えた第2セット、互いにサービスゲームをキープしゲームカウントはガウフからみて2-1に。0-15とファーストポイントを取ったガウフは次のポイントでさらに攻勢をかけようとした。

シフィオンテクの放ったサービスに対し、副審はフォルトとコール。この時点でガウフはリターンをしており、そのボールはアウトだった。しかし、主審はオーバーコールを宣言し、シフィオンテクのサービスが入っていたと判定。ガウフのリターンは副審のコールの声関係なくアウトになっていたと判断しシフィオンテクのサービスポイントとなって15-15となった。

ガウフはこの判定に当然抗議。ポイントはやり直しになるはずだと主張したが、最後まで判定は覆らなかった。

リターンポジションに着く前、ガウフはリストバンドで目を拭く動作をすると会場からは歓声が。最終的にガウフはこのゲームでブレークに成功するが、その後2度ブレークを許し、ストレート負けを喫した。

試合後の会見でガウフは今回の判定についてとビデオアシスタントレフェリー(VAR)の導入を要望した。

「試合には負けたわ。でも、彼女(シフィオンテク)との対戦では全てのポイントが重要なの。いつもは判定にあそこまでいらいらすることはないんだけど、ただあの瞬間に色々なことが重なってしまったんだと思う」

「テニスはVARシステムがないだけでなく、多くの場合で決定が1人の人間によって行われる唯一のスポーツだと思う。他のスポーツでは複数の審判が判定を下すのが普通。試合後に、ネットに繋いだりして遡って見て、自分が完全に正しかったことを知るのは、選手として最悪なの。スーパーバイザーを呼ぶことができる状況もあるけど、その立場から彼らができることはあまりないの。スポーツとして進化しなければならないと思う」

「技術もあるし、テレビで放映しているのだから、なぜ選手がそれを見ることができないのかわからないわ」

勝利したシフィオンテクは3連覇と4度目の全仏オープン制覇をかけて、決勝で第12シードのJ・パオリーニ(イタリア)と対戦する。パオリーニは準決勝で世界ランク38位のM・アンドレーワをストレートで下しての勝ち上がり。

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