テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、第9シードの
S・チチパス(ギリシャ)は第3シードの
C・アルカラス(スペイン)に3-6, 6-7 (3-7), 4-6のストレートで敗れ、2021年以来3年ぶり3度目のベスト4進出とはならなかった。試合後にチチパスはアルカラスを「彼のプレーを見ていると、ノヴァーク(ジョコビッチ)を少し思い出すよ」と称している。
>>西岡 良仁 チェコOP2回戦 1ポイント速報<<>>シナー、アルカラスら全仏OP組合せ<<世界ランク9位で25歳のチチパスは2021年の全仏オープンで準優勝。昨年はベスト8に進出しており、今年のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)ではタイトルを獲得するなどクレーコートを得意としている選手の1人。
対するアルカラスは右前腕部の負傷により前哨戦のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)を欠場したものの、今大会は4試合に勝利し8強入りを決めた。
準々決勝、チチパスは4本のダブルフォルトを犯すなどサービスで苦戦。セカンドサービス時のポイント獲得率は53パーセントに留まるなどアルカラスに4度のブレークを許した。また、リターンゲームでは2度のブレークチャンスを創出し、1度ブレーク。主導権を握ることができず2時間15分敗れた。
試合後の会見でチチパスは「まず、僕のボールの質はツアーでもトップクラスだと信じている。でも、カルロス(アルカラス)と対戦するたびに、彼が他の相手にはないショットの質を提供してくるような気がするんだ。それは僕を悩ませるね。彼のショットは深くてトップスピンが多いように感じる」とコメント。
「彼はある意味、僕を圧倒している。とても建設的な方法でやってくるんだ。コート上でこんな風に感じたことはなかったし、たくさんの選手と対戦したけどこういう風に感じたこともなかった。僕に対してこのようなことができた選手は、おそらく1人か2人だ」
会見の最後にもチチパスはアルカラスを絶賛している。
「彼はボールをコントロールするのが非常にうまい。簡単に方向転換ができるんだ。彼のプレーを見ていると、ノヴァークを少し思い出すよ。彼のポイントの組み立て方、常に素晴らしい解決策や戦術を考え出す頭の使い方。彼はすべてに答えを持っている。彼は賢い選手だ。素晴らしいテニスIQを持ってプレーしている。だから非常に難しい。彼に対しては本当に正確なプレーをしなければならない。今日は本当にいいショットが打てたと思うけど、答えとしては僕のショットよりも彼が素晴らしかった。というだけだ。今日できることはすべてやった。でも、うまくいかなかった。ただ、それ以上のことはできなかったんだ」
完敗を認めたチチパス。両者の対戦は今回で6度目だが、そのすべてをアルカラスが勝利しており、チチパスにとっては“天敵”ともいえる存在となった。
一方、勝利したアルカラスは準決勝で第2シードの
J・シナー(イタリア)と対戦する。シナーは準々決勝で第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)をストレートで下しての勝ち上がり。
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