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全仏オープンは25日、フランス、パリ郊外のローランギャロスで開幕し、初日にはシングルス1回戦を行った。シード勢では第2シードのA・イバノビッチ(セルビア)、第5シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が勝った一方で、第15シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)がストレート負けで早くも大会を後にした。
2002年以来の優勝を狙うセリーナは、同胞のA・ハークルロード(アメリカ)に6-2, 6-1で快勝。各セットともに先にサービスブレークを決め、最後はサービスエースで締めくくったセリーナは、「朝、目覚めたときから良い試合が出来そうだと思った。緊張する必要はないと思ったわ。もっと良いプレーが出来たと思うけど、結果には満足しているわ。1回戦はとにかくものにしたいから。」と話した。
26歳のセリーナは今季24勝2敗で、3大会連続優勝を飾るなど好調。また、今大会参加128人の中でただ1人の優勝経験者となっており、「プレッシャーは無いわ。少なくとも自分自身で課していることも無いし。今年は(優勝の)チャンスがあると思っている。」と強気のコメント。2回戦では、C・パン(フランス)を6-4, 4-6, 6-2で下したM・ヨハンソン(フランス)と対戦する。
また、昨年準優勝のイバノビッチは、S・アービッドソン(スウェーデン)に6-2, 7-5で勝ったものの、ダブルフォールト6本、計36本の凡ミスを犯し、プレーに荒さの目立つ緒戦となった。
「タフな試合を強いられたわ。特に第2セットではね。少し集中力を失ったときにつけ込まれてしまった。でも、自分のゲームを取り戻して勝てたことには満足しているわ。」とイバノビッチは試合を振り返った。
20歳のイバノビッチは、セルビア勢として男女を通して初の四大大会決勝進出を果たした昨年大会で、J・エナン(ベルギー)に敗れて準優勝に終わったが、今年はそのエナンが現役を退き、女王不在となった今大会で初優勝を狙う。
2回戦ではS・クレーゼル(ドイツ)を6-1, 6-1で圧倒したL・サファロバ(チェコ共和国)と対戦するが、「当たり前のことだけど、1試合1試合を戦っていくの。どんな対戦相手でも、思い通りのプレーをさせれば危険な相手になる。」と気を引き締めている。
その他の上位勢では、第15シードのバイディソバがI・ベネソバ(チェコ共和国)に6-7 (2-7), 1-6で敗れた。一昨年にベスト4、昨年はベスト8に進出していたバイディソバだが、この日は凡ミスの山を築き、2004年USオープン以来の四大大会初戦敗退を喫した。
「良い調子ではないと思う。自分自身の変化に結果がついてきていない。でも、前向きなこともたくさんあった。」とバイディソバは話した。
地元フランス勢では、期待の新星、第19シードのA・コルネ(フランス)がJ・バクレンコ(ウクライナ)に7-5, 6-4で競り勝った一方、第24シードのV・ラッツァーノ(フランス)がK・ザコパロバ(チェコ共和国)に6-4, 3-6, 2-6で逆転負けした。
その他の試合の結果は以下の通り。
D・チブルコワ(スロバキア) (28) ○-× A・クルベール(ドイツ), 6-2, 6-2
C・ウォズニアキ(デンマーク) (30) ○-× Y・モイスバーガー(オーストリア), 6-0, 6-2
S・スファール(チュニジア) ○-× S・デュボワ(カナダ), 7-5, 6-2
N・デシー(フランス) ○-× J・ディティ(アメリカ), 7-5, 7-6 (7-3)
A・ヤキモバ(ベラルーシ) ○-× 謝淑薇(台湾), 6-7 (4-7), 7-5, 6-4
S・エラーニ(イタリア) vs. G・ドゥルコ(アルゼンチン), 4-6, 6-4, 3-1, 中断
G・ウォスコボエワ(ロシア) ○-× Y・フェドソバ(フランス), 6-0, 6-7 (4-7), 6-1
E・マカロバ(ロシア) ○-× C・カスターノ(コロンビア), 7-5, 6-1
M・セケーラ(ベネズエラ) ○-× L・オスターロウ(アメリカ), 7-6 (7-5), 7-5
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