ナダル「限界まで追い込むことができるか」

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初戦突破を果たしたナダル
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は9日、シングルス1回戦が行われ、プロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を使用し出場している元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)が予選勝者で世界ランク108位のZ・ベルグス(ベルギー)を4-6, 6-3, 6-4の逆転で破り、2022年以来2年ぶり18度目の初戦突破を果たした。試合後にナダルは「あと2週間半でローラン・ギャロスがある。自分の体を限界まで追い込むことができるかどうか、自分自身に証明しなければならない瞬間がやってきた」と決意を口にした。

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BNLイタリア国際で過去10度優勝トロフィーを掲げている37歳のナダル。4月のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)で約3ヵ月ぶりにツアー復帰を果たし2回戦進出を果たすと、その後のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)では3試合に勝利しベスト16入りしている。

24歳のベルグスと初めて顔を合わせたこの日の第1セット、第4ゲームでナダルは強烈なリターンを決めるなどし先にブレークに成功。しかし、直後の第5ゲームでブレークバックを許すと第9ゲーム、最後はダブルフォルトを犯し2度目のブレークを奪われ先行される。

続く第2セット、第2ゲームで粘りのプレーでナダルがブレークチャンスを掴むと最後はベルグスがダブルフォルトを犯しブレークに成功。その後、第5ゲームで1度のブレークポイントを凌ぐとサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲーム、強烈なフォアハンドショットを決め1度目のセットポイントをものにし1セットオールに追いつく。

そしてファイナルセット、第3ゲームで粘りを見せたナダルはフォアハンドショットを沈めブレークに成功。第6ゲームでは0-40とピンチを迎えるも怒涛の5ポイント連取で凌ぐと、その後はチャンスを与えず。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームを難なくキープし、2時間53分に及ぶ激闘を制した。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはナダルのコメントが掲載された。

「マドリッドやバルセロナの時とは違うんだ。物事がどのように改善されているのかを分析し、新しい数週間に適応できているのかを探る必要がある。あと2週間半でローラン・ギャロスがある。自分の体を限界まで追い込むことができるかどうか、自分自身に証明しなければならない瞬間がやってきたんだ」

「リスクを冒すことに慣れる必要がある。何か悪いことが起きたら、それを受け入れるつもりだ。でも、今はプッシュする瞬間なんだ。前よりもトライする準備ができたと感じるよ」

「バルセロナやマドリッドよりも、練習で感じたボールのフィーリングがずっといいんだ。今日見せたものよりも、もっとポジティブなものを見せられると思う。そのためなら僕はそれをやる必要がある」

2回戦で第7シードのH・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。今大会はシード勢が1回戦免除のため、フルカチュはこの試合が初戦となる。


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(2024年5月10日8時28分)
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