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女子ツアー最終戦ソニー・エリクソン・チャンピオンシップスの見所
今大会に第1シードとして出場するのは、今年4月に念願のナンバー1の地位を手に入れたディナーラ・サフィーナ。今季は全豪オープンと全仏オープンで決勝に進出したものの、あと一歩のところで初のメジャー制覇に手が届いていない彼女。グランドスラムで勝てない女王と揶揄され続けただけに、シーズン最後のビッグタイトルを獲得したい。 そして第2シードとして登場するのが、パワーテニスの申し子セリーナ・ウィリアムズだ。今シーズンは全豪オープンとウィンブルドンを制し元女王の復活を印象付けたものの、ツアーでは思うような成績が残せずランキングではサフィーナの後塵を拝していた。ビッグトーナメントで発揮するパワーは他の追随を許さないだけに、優勝候補の1人であることは間違いない。 全仏オープン決勝でサフィーナを下し、自身2個目となるグランドスラムタイトルを手に入れたスヴェトラナ・クズネツォワは、今大会にはこれまで4度出場しているが全て予選で敗退しており、今年こそベスト4進出を目指したいところ。 昨シーズンの後半戦に3大会でタイトルを獲得しブレークしたキャロリーン・ウォズニアキは、今年も3大会で優勝するなど19歳ながら世界のトッププレイヤーとしての地位を確立している。特筆すべきはUSオープンでの決勝進出で、大舞台でもそのポテンシャルを発揮し始めた。今季すでに25大会に出場しており、疲れが気になるが今大会で時代の女王としての存在感を示せるだろうか? 今季開幕戦で2大会連続優勝を果たし最高のスタートダッシュを決めたエレーナ・デメンティエワは、初のグランドスラムタイトル獲得とは行かなかったものの、ウィンブルドン準決勝では今年のベストマッチの1つといわれるセリーナとの激戦を演じるなど、どの大会でも上位に食い込む力を持っている。 ディフェンディング・チャンピオンとしてドーハに戻ってきたヴィーナス・ウィリアムズも見逃せない存在だ。昨年の今大会では、ラウンドロビンから決勝までの全試合で勝利を収め、自身初となるビッグタイトルを手に入れてシーズンを終えた。今季一時は3位までランキングを上げたものの、それ以降はパッとした成績を残せておらず、この最終戦でどこまでのパフォーマンスが発揮できるかに注目が集まる。 今年に入りトップ10デビューを果たしたヴィクトリア・アザレンカと、滑り込みで出場権を獲得したイェレナ・ヤンコビッチも侮れない。今季開幕戦で初のツアー優勝を果たしたアザレンカは、全豪オープンでは不運な棄権敗退を喫したものの、その後もクオリティの高いパフォーマンスを続け、トップ選手としての地位を確立した。一方のヤンコビッチは、ランキング1位としてシーズン開幕を迎えたものの、調整の失敗からスランプに陥り大きくランキングを落としてしまうも、後半戦では調子を取り戻し何とか最終戦の出場権を手に入れている。 またダブルスでは、今大会3連覇を目論むカーラ・ブラック/リーゼル・フーバー組が登場する。今季はグランドスラムでの優勝こそないものの5大会でタイトルを獲得するなど、ツアーの中でもその強さは際立っている。 そして、今季5大会にしか出場していないものの、グランドスラム3大会を含む4大会でタイトルを獲得したウィリアムズ姉妹が、最終戦の舞台に登場する。今季は全仏オープンで唯一の敗戦を喫しているものの24勝1敗という驚異的な数字を残しており、今大会でもテニス界最強姉妹のダブルスに注目が集まる。 文句なしに最高の女子プレイヤーが集まった今年の最終戦。波乱に満ち溢れたシーズンを締めくくるべく、史上最高の激戦が繰り広げられるだろう。 |
ソニー・エリクソン・チャンピオンシップス 初日
大会初日の見どころ
いよいよ真の女王を決めるべく、今年の女子ツアー最終戦であるソニー・エリクソン・チャンピオンシップの幕が上がる。昨年はヴィーナス・ウィリアムズの初優勝で終わった今大会、今年最後の栄冠を手に入れるのは一体だれであろうか?
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ソニー・エリクソン・チャンピオンシップス 2日目
大会初日の結果
ついに始まった今年最後の女王争い。大会初日はマルーン・グループで2試合、ホワイト・グループで1試合の試合が行われた。オープンニング・マッチに登場したヴィクトリア・アザレンカは、相手のミスにも助けられ、イェレナ・ヤンコビッチをストレートで下し、今大会のデビュー戦ながらも初勝利を挙げている。今大会の成績に年度末ランキング1位の可能性を残しているセリーナ・ウィリアムズは、全仏女王のスヴェトラナ・クズネツォワを接戦で振り切り、女王の座に一歩近づいた。残りの試合では、エレーナ・デメンティエワがヴィーナス・ウィリアムズをフルセットの逆転で下し、予選突破に王手をかけている。
大会2日目の見所
今大会の最年少の選手である19歳のキャロリーン・ウォズニアキが、1歳年上のアザレンカと対戦する。両者の対戦成績は2勝1敗でアザレンカがリードしている。アザレンカはすでに今大会で1勝をあげており、この試合に勝てば予選通過が決定的となる。次代の女王候補と目される2人の対決に注目が集まる。
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ソニー・エリクソン・チャンピオンシップス 3日目
大会2日目の結果
今大会の焦点でもあった女王争いは、意外な形で決着がつくこととなった。
ホワイト・グループ2試合、マルーン・グループ1試合が行われた大会2日目、第1シードのディナーラ・サフィーナがイェレナ・ヤンコビッチとの対戦に臨んだが、試合開始わずか12分後にサフィーナが棄権、そのまま大会を去ることとなった。この結果、今シーズンこれまで女王争いを繰り返してきたセリーナ・ウィリアムズが世界ランク1位で今季を終えることが確定した。そのセリーナは、姉のヴィーナスとの姉妹対決をフルセットの接戦で制し、予選突破に大きく前進した。また、この日が今大会デビュー戦となった19歳のキャロリーン・ウォズニアキは、20歳のヴィクトリア・アザレンカに逆転勝利を収めている。
大会3日目の見所
サフィーナの棄権により繰り上げ出場となった、昨年の準優勝者であるベラ・ズヴォナレーワが、今大会初出場のウォズニアキと対戦する。昨年の今大会では並居る強豪を次々と打ち破り、決勝まで勝ち進んだズヴォナレーワに対するのは、昨年後半から大ブレークを果たし若手ナンバー1に登り詰めたウォズニアキ。繰り越し出場のズヴォナレーワが予選を突破するためには、この試合に勝利することが必須条件となる。両者の対戦は今季に1度だけあり、その時はズヴォナレーワがストレート勝利を収めている。
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ソニー・エリクソン・チャンピオンシップス 4日目
大会3日目の結果
ホワイト・グループ1試合、マルーン・グループ2試合が行われた大会3日目、第2シードのセリーナ・ウィリアムズが今大会最初のベスト4進出を決めた。
第1試合では、キャロリーン・ウォズニアキとベラ・ズヴォナレーワが対戦、ウォズニアキがフルセットの接戦でこれを制しランドロビン2勝目、予選突破へ大きく前進した。一方のズヴォナレーワは、ディナーラ・サフィーナの欠場によるラッキーな出場となったが、この試合後に右足首の負傷による欠場を表明、代わりとしてアグニエシュカ・ラドワンスカが出場することとなった。 第2試合では、ここまでラウンドロビン2連勝のセリーナと1勝のエレーナ・デメンティエワが対戦、セリーナがストレートで勝利を収め予選ラウンドを3戦全勝で締めくくり、2004年以来となる決勝トーナメント進出を果たした。この結果、敗れたデメンティエワは、3戦目での勝利がベスト4進出への必須条件となった。 この日最後となった第3試合では、昨年のチャンピオンであるヴィーナス・ウィリアムズとスヴェトラナ・クズネツォワが対戦を行い、ヴィーナスがフルセット勝ちで今大会初勝利を挙げると共に予選突破に一縷の望みを残している。残念ながらクズネツォワは、この時点での予選敗退が決定した。
大会4日目の見所
今大会初出場ながら、ここまで2連勝のキャロリーン・ウォズニアキがラウンドロビン全勝でのベスト4入りを懸けて、イェレナ・ヤンコビッチを迎え撃つ。前日のズヴォナレーワとの対戦では、両足をけいれんさせながらも勝利をもぎ取ったウォズニアキだが、激闘からの回復具合が勝負の行方を左右しそうだ。両者の対戦成績は2勝0敗でヤンコビッチがリードしているが、いずれもフルセットの接戦での勝利となっている。
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ソニー・エリクソン・チャンピオンシップス 5日目
大会4日目の結果
マルーン・グループ2試合、ホワイト・グループ1試合が行われた大会4日目、ついにツアー最終戦の栄冠を争うベスト4が出揃った。
第1試合では、ここまで2勝のキャロリーン・ウォズニアキと1勝1敗のイェレナ・ヤンコビッチが対戦、ヤンコビッチが疲れの残るウォズニアキをストレートで退けラウンドロビン2勝目を挙げ、ホワイト・グループ勝ち抜けを決めた。一方、通算2勝1敗としたウォズニアキは、ヴィクトリア・アザレンカの勝敗に予選突破の可能性をかけることとなった。 第2試合では、この試合に勝てばベスト4入りとなるエレーナ・デメンティエワと、すでに2敗を喫し予選突破の可能性がなくなったスヴェトラナ・クズネツォワが対戦した。ここで今季の全仏オープンを制したクズネツォワが意地を見せデメンティエワをストレートで撃破、この結果、マルーン・グループからは得失セット数でデメンティエワを上回ったヴィーナス・ウィリアムズが決勝トーナメントに進出することとなった。 そして第3試合では、勝てばベスト4進出となるアザレンカと、ベラ・ズヴォナレーワの代理として今大会に出場を果たしたアグニエシュカ・ラドワンスカが対戦、アザレンカがストレート勝ち寸前まで持ち込んだがラドワンスカが粘りファイナルセットに突入。怪我を負いながらも試合を続けたアザレンカであったが、ファイナルセット途中で試合続行が不可能となり無念の棄権。この結果、ウォズニアキが決勝トーナメント最後の1枠を手に入れた。
大会5日目の見所
滑り込みで今大会の出場権を手に入れていたヤンコビッチが、ヴィーナスと決勝進出をかけて対戦する。両者の対戦は2年連続となり、昨年はヴィーナスがフルセットで勝利、そのままの勢いでタイトルを獲得している。両者の通算成績は5勝4敗でヤンコビッチがリードしている。
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ソニー・エリクソン・チャンピオンシップス 最終日
大会5日目の結果
ついに始まった今年最後の女王を決定する決勝トーナメント。大会5日目は、シングルス・ダブルスともに準決勝が行われた。
シングルスでは、ディフェンディング・チャンピオンのヴィーナス・ウィリアムズが、昨年も準決勝で対戦したイェレナ・ヤンコビッチをフルセットの接戦の末に撃破、2年連続となる決勝進出を決めた。もう一方では、今年の年度末ランキング1位の座を確定させているセリーナ・ウィリアムズが、キャロリーン・ウォズニアキの途中棄権により、2004年以来となる決勝進出を果たした。 ダブルスでは、3連覇を目指すカーラ・ブラック/リーゼル・フーバー組が、サマンサ・ストザー/ルネー・スタブズ組を大接線の末に振り切ったほか、ヌリア・ヤゴステラ=ビベス/マリア・ホセ・マルティネス=サンチェス組が、今季グランドスラム2勝のウィリアムズ姉妹を破り、決勝に進出した。
大会最終日の見所
今季最後の女王決定戦に駒を進めたのは、女子テニス界最強の姉妹、セリーナとヴィーナスの2人。今大会のラウンドロビンを含め通算23回の姉妹対決を行ってきた両者は、お互いがお互いの手の内を知り尽くしているだけに、その日の調子が勝敗を分けそうだ。両者の対戦成績は12勝10敗でセリーナがわずかにリードしているほか、グランドスラムの決勝に限定するとセリーナの6勝2敗で姉のヴィーナスを圧倒している。
今季のグランドスラム優勝はないものの、ツアーで5つのタイトルを獲得したブラック/フーバー組が、最後のビッグタイトル獲得をかけて、ヤゴステラ=ビベス/マルティネス=サンチェス組と対戦する。すでに年度末ランキング1位の座を確定しているブラックとフーバーが、それに花を添えることができるか?両チームの対戦成績は、6勝0敗でブラック/フーバー組が圧倒している。 |
大会最終日の結果
大会最終日の結果
さまざまなドラマが生まれ、激戦が繰り広げられた女子テニスツアー。そのフィナーレを飾るべくシングルスとダブルスの決勝が行なわれた大会最終日。ついに今シーズン最後の女王たちが決定した。
シングルスでは、今季グランドスラム2勝を果たし、年度末ランキング1位の座を射止めたセリーナ・ウィリアムズが、姉であるヴィーナス・ウィリアムズとの通算23度目となる姉妹対決を制し、2001年以来2度目となるチャンピオンシップ制覇を成し遂げた。ディフェンディング・チャンピオンであったヴィーナスは、ラウンドロビン1勝2敗ながらも決勝トーナメントに進出したが、妹のセリーナに大会2連覇の夢を砕かれた。 ダブルスでは、準決勝でセリーナ/ヴィーナス組を破ったヌリア・ヤゴステラ=ビベス/マリア・ホセ・マルティネス=サンチェス組が、大会3連覇を目指すカーラ・ブラック/リーゼル・フーバー組を大接戦の末に下し、今年最後のビッグタイトルを手に入れた。 |
ツアー・チャンピオンシップス/マスターズ・カップの仕組み
WTAツアーチャンピオンシップ、そしてATPテニスマスターズカップはそれぞれ、予選をラウンドロビン形式で行なう。
ラウンドロビン形式とは
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8人のプレイヤーを、1位と2位が別の組、3位と4位が別の組へ、といったように2組に分ける。
分かれた組の中で、それぞれ総当たり戦を行い、1位から4位までを決定する。
それぞれの組の上位2名までが決勝トーナメントに進出する。
総当たり戦の後、2名以上の選手が勝ち数で並んだ場合、次のように決定する。
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2名が並んだら、その両選手の対戦の勝者が勝ち抜け
3名以上が並んだ場合、セット獲得率の高い選手から勝ち抜け
以上で決まらない場合、ゲーム獲得率の高い選手から勝ち抜け
といったように、たすきがけで対戦する。
チャンピオンシップ、そしてマスターズカップに出場できるのは、それぞれシーズンを通して最も活躍した上位8名のみ。
またチャンピオンシップ、マスターズカップともにダブルスもあり、男子は8組、女子は4組が出場する。
昨年までの優勝者はこちらのページでチェック! → WTAツアーチャンピオンシップ / ATPテニスマスターズカップ